2020.10.29
Dバックルの時計ベルト 205
変わった腕時計のためにお作りした
時計ベルトをご紹介します。
「隕石」がはめ込まれているものです。
もともとのベルトは黒色で革が硬いため
かなり嵌めにくく、
持ち主はずっと困っていたとのこと。
興味深いご注文をありがとうございます。
今回お役に立てて嬉しいです。
この時計自体に自重があるので、
ベルトは硬く、分厚く作るのはわかりますが、
オリジナルは確かに、あまりに嵌めにくい。
この時計を支えるために
時計の付け根のベルト幅は
なんと26ミリ、という太さです。
先に行って細くなってはいましたが、
カチカチに固く
バックルに通すのも大変な状況でした。
正直、使うにはちょっと…という感じ。
そこで今回は
もっと使いやすく、毎日使えるようにしようと
バックル部分をどのようにするか、から
考え始めました。
普通のバックルをやめ、
Dバックルを使えば良さそうな感じがします。
それにしても
26ミリというバックルがあるでしょうか?
こうして無事見つかりましたので
今お見せすることができましたが、
ご注文によっては
金具がないことで製作が頓挫することもあります。
ベルト幅を
時計の付け根からバックルまで
すべて同じにすることで、
分厚くしすぎなくとも
自重の重さに耐えられるように、
という考えからです。
重さに耐える方法は、
どんなアイテムを作る時にも常に考える、
ものを入れて使うお品にとって
もっとも重要なことです。
シンプルに見えるものであっても、
使い勝手や重さのことまで考えて
制作しているのが、当店のフルオーダーメイド。
すべてのお品に対して行っていますから、
どんな小さなものでも
何の違和感もなく
お使いいただくことができます。