革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2021.06.3

エレガントなゾウ革の二つ折り財布 012

よくご注文くださる女性クライアントが

「お財布について考えていたら、

今度は小さいものを

使ってみたくなりました。」

とおっしゃりました。

 

 

いままで大きなお財布を

いくつか頼んでくださったのですが、

キャッシュレスに伴い、

お財布を小さくしようとお考えです。

 

「そんなことを考えていましたら、

ゾウの革が気になって…」

とのこと。

 

 

ゾウの革といえばワイルドなタッチで、

このエレガントなクライアントとは

ミスマッチなイメージがあります。

 

ゾウ革はとても黒くて、

使っていくと真っ黒でツヤツヤになります。

そうなったら 驚くことに、

エレガントなイメージに

変わっていきます。

 

 

ところが

ゾウがワシントン条約で禁猟になってから、

きれいな革は

なかなか出回らなくなりました。

 

深い模様のあるものは見つかりにくく、

最近では

この大きさのサイズでも、

サイズに合う

均等できれいな柄はほとんど

見つけられなくなりました。

 

 

そこで今回は、溝の無いタイプで、

きめ細かな柄の部分で

きれいなものをお探ししてお作りしました。

 

結果、肌はワイルドですが、

最初からエレガントな雰囲気です。

 

 

このお財布の変わったところは、

「ジーヴズ」を

小銭入れに採用したこと。

 

ストイックな色をご指定いただき、

パープル系を少し使っています。

このパープル系は

エルメスなどで使われている

色の褪せない、きれいな色の革です。

 

 

革製品に使われる革は、

食料にされる動物や

環境を守るために一定数狩猟される動物から

作られるものですが、

 

動物を取り巻く環境が変わることで、

元になる原皮の性質も変化しています。

 

同じように見えても

毎回毎回、「その革」は一期一会。

 

その貴重な革を使って

一点一点お作りするクライアントには、

ご満足いただける革製品を作るべく

最大の努力をいたします。

 

このたびのご注文も

ありがとうございました。

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