革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2021.05.16

ネックレスにするオルゴールケース 103

 

こんなに小さなオルゴールは

初めて拝見しました。

 

本体2.5センチくらいの大きさです。

しかも、みごとに

ビバルディの「四季」を奏でます!

 

 

箱型のオルゴールなので、

優雅な脚も付いています。

しかもこれが、オール純銀製。

いったい世界にいくつあるでしょう?

見て良し、聴いて良し…

 

 

 

このオルゴール箱を

革の箱でくるんで、

首から下げられるようにして欲しい、

というご希望が今回のミッションです。

 

脚が付いていますから、

普通に収めると、中でぐらぐらと

動いてしまいます。

 

それを固定させ、

なるべく小さくお作りして

出し入れもできるようにするわけです。

 

 

 

入れるモノ自体が小さいので、

どうやって箱にするか?

どうやって収まりを良くするか?

バチカンに取り付ける付け方は?

など、しばらくお時間をいただいて

考えさせていただきました。

 

 

 

結果、上のお写真のように

オルゴールを固定させる土台を入れ込んで

外側の箱をお作りしました。

 

いつもいつも難題をお出しくださる

クライアントは、毎回お任せで、

出来上がりを楽しみにしてくださるので、

技術者はいつも腕まくりして

にこにこと挑んでいます。

 

 

 

箱型でサイズが厳密な製作物には、

小さいながらいくつものダミーを作って

本番に挑みます。

お写真はその一部。

 

パーツごと、革の厚さも厳密に決めて

ひと目ひと目針孔を開け、

やっと手縫いに入ります。

こういう仕上げには、総手縫いをします。

 

 

 

首から下げると

上のお写真のようになります。

ホックを開いて中身を取り出すのは

ちょっと大変ですが、

この中に

あのキラキラしいオルゴールが

入っているかと思いますと、

 

そしてそれを取り出して

「四季」を聴けるのだと想像しますと、

思わず頬が緩んできます。

 

想像力を働かせて

技術を総動員するオーダーを、

いつもありがとうございます。

喜んでくださるお顔を拝見するたび、

「良かった」という気持ちを

たくさん味わうことが出来ます。

これがフルオーダー製作の原動力です。

 

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