革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2021.07.31

プレゼントの二つ折り財布 104

常連のクライアントが

「娘が中学生になったので

本格的な革製品を持たせてあげたいと思います。」

と、お嬢様に必要になったお財布の

お誂えをしに、おいでくださいました。

 

 

もう今までに何点もお持ちくださっている

クライアントですから、

目的や、どんな風にプレゼントしたいか、

というお気持ちははっきりしています。

 

たまたまミュージアム・ラインの

オーダーを始めたばかりだったので、

ネームを入れたい、というご要望に対して

お見せしましたら、

「糸と同じ色で入れられますか?」

というお話になりました。

 

 

お財布自体は、定番のお品に

改変を加える感じです。

 

使い手が中学生で、

キャッシュレス化が進んでいることもあり、

あまり大げさなお財布ではなく、

ミニ財布のひとつをお選びいただきました。

 

 

札入れ部がL字に開くこの財布は、

かなりのコンパクトサイズ。

お札も数えやすく、

出し入れしやすいのが特長です。

 

改変は、この札入れ部に

カード入れを一枚つけること、

それから

鍵を吊るせるようにDカンをつけること、です。

 

 

出来上がり時は、このように

ふっくらとした出来上がりですが、

当店特製牛革は、使っていくことで

どんどん小さく収まっていきます。

 

ちょっとすると、かなり薄くなることでしょう。

中学生の方がこのお財布を使って、

革の手触りや香りを知ってくださることを

思いますと、とても嬉しいご注文です。

すばらしいお母様です!

 

 

ミュージアム・ラインのネームは、

こんなに可憐にお入れできました。

糸と同じお色なので、ほんとにカワイイ!

 

革に詳しいお母様といろいろお話ししながら

新しい革を使い始めることや、

本物の革をきちんと知る機会があることは、

すばらしいことと思います。

 

これがお嬢様にとっての初めての革体験、

と思いましたら、製作する手にも

さらに気持ちが込められました。

このたびはありがとうございました。

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