革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2021.07.28

マイティトートバッグの変形オーダー 104

軽くて、

見た目以上の容量を持っているのが、

当店定番バッグの魅力です。

 

ある日「良いバッグが欲しいわ」と

ご予約くださったクライアントは、

店頭にある定番を気に入ってくださいました。

 

 

マイティバッグ」というバッグです。

当初は「ヌメ革の型押し」で作っていましたが、

デザイナーが年を経るごとに

「とにかく軽いバッグが欲しい!」と

なってきたために、

今では「ルバル」という柔らかい革で

お作りするようになりました。

 

A4サイズの書類がたっぷり入って

(しかもぎりぎりなコンパクトサイズ)、

これだけの容量で、585gという軽さ。

 

 

今回は、デザインに

アクセントをつけたい、というご希望から

同系色のヘビ革を一部使いました。

 

一番上のお写真がそうですが、

なかなか素敵な組み合わせです。

ダークブラウンだけでは

少し寂しい、というお話しでしたが、

出来上がった時には

喜んでいただけました。

 

 

もう一つの変更点は、

大きな外ポケットを付けること、です。

 

このポケットを付けるにあたっては、

まるで同じ形であるにもかかわらず、

型紙を変え、

製作方法も変える必要が出ています。

 

そういう細かいやりくるをすることで、

出来上がった形が、うつくしい、と

言ってもらえます。

 

どこが違うのか、おそらく

よほど注意して見ないことには

わからない変更に見えるかもしれません。

 

 

クライアントが気に入ってくださったのは、

底鋲がちゃんと付いていること、

それから、スマホなどは

内ブタを取らずに取り出せるところです。

 

「ブランド品には興味ないですから、

ほんとに使えて

上質なものが欲しいです。

だったら、銀座に来るべき!かと。

ここをお訪ねして良かったです。」

こちらこそ、ありがとうございます。

 

 

クライアントから、無垢な笑顔で

「嬉しい」と言っていただく時ほど

この仕事をやっていて良かった、

と思うことはありません。

 

愉しい、嬉しい、は

オーダーメイドが目指すゴールです。

関連記事

  • 革の仕上がりのバラつきはなぜ起こる?

  • シンプルな長札入れ、長財布 85

  • ご自分でデザインした旅行鞄の二代目 85

同様のアイテムを見る: