革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2022.08.8

上品で仕事でも持つことができるトートバッグ 20605

 

フランスカーフでお作りした

格の高いトートバッグをご紹介します。

 

クライアントは現在使っている

ナイロン地のトートバッグをお持ちになり、

「これがとても都合良い大きさで

使い勝手も良いのですが、

このナイロン地では外出に持ってけないので、

革製にしたいと思いました。」

 

 

 

 

このオリジナルバッグの使い勝手に対しては

まったく文句がないということなので、

自分仕様のバッグにうまく巡り合うことができた

ラッキーな方です。

 

店頭におりますと、

ご自分の使い勝手に合うバッグに

なかなか巡り合えない人も

たくさんいらっしゃることに、気づきます。

 

 

 

 

このブログに何度もお書きしていますが、

素材が変わると、

仕様が同じバッグを作ろうとしても

出来上がりはまったく違うものになります。

 

↑これは、

プロの製作者の視点から見て、という意味ですから

ご注文者には

見た目からは気づかれない内容かもしれません。

 

今回は、外ポケットのファスナーのラインが

ナイロンと革とでまったく違って出ることが、

問題となりました。

 

そこで

ダミーバッグのお写真を添付して

「このように変化させてよろしいですか?」

とお尋ねしました。

 

元のバッグには

もっと長いファスナーが付いていましたが、

同じ長さでお作りすると

出来上がりのラインがくずれてしまうために

短くする必要が出ました。

ですから、そのポケットに入れる中身の

大きさもお尋ねしています。

 

 

 

 

新しいオーダー品の製作では、毎回

思わぬアクシデントがたくさん出ます。

ストレートにスムーズに運ぶ製作は

まずありません。

 

それが、素材の違いや

量産品との製作方法の違いから来ることや、

新しく追加されたクライアントのご希望内容から

来ることがほとんどです。

 

 

 

 

フランスカーフでお作りすると

出来上がった時に、きちんとした

ビジネス的な格の高さを感じます。

市販品のような雰囲気はありますが、

それとは似て非なるもの、という感じになります。

 

いっぽう当店の特製牛革は

温かみと高級感があり、独特の存在感を備えています。

使っていった後の貫禄は

他に例えるものもありません。

 

いずれにせよ、どちらでお作りしても

非凡なバッグになることは間違いありません。

 

 

 

 

今回のバッグの裏地は

ナイロン地でブラック。

裏地が革になるかナイロン地になるかは、

製作品の出来上がりの形によって

変わります。

 

このバッグのような「内縫い」には

ナイロン地を使います。

内縫いは、裏面を表にして縫ってから

ひっくり返して表面を出す縫い方。

 

内縫いの表の革には

柔らかいタイプが向いています。

革が堅いと、

ひっくり返す時にシワが出たりするからです。

 

 

 

 

フランスカーフには2通りの硬さがありますが

どちらも当店の革に比べると硬いので、

仕上げでひっくり返すのは、なかなか大変です。

 

「うわあ、

これならスーツで持っても大丈夫ですね。」

出来上がりを見るなり、

クライアントは喜んでくださいました。

ありがとうございます。

末永くお使いいただけることを願っております。

 

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