革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2022.09.27

カードが4枚入る、ベルトに吊るすキーケース

「今度は父のキーケースを作りたいです。」

遠方の方から嬉しいご依頼をいただきました。

以前お作りしたお母様のスマホケースを

気に入ってくださったようです。

ありがたいことです。

 

今回は

最初に簡単な絵を描いていただくところから

スタートしました。

 

 

 

 

ベルトから吊るして使うため、

キーケース自体をファスナーで閉められるように

ご希望をいただきました。

 

「なるべく小さくしたいですが、

カードが入る大きさでお願いします。」

 

お入れになるキーの本数は少ないですが

人によっていろいろなキーをお持ちですから、

遠方からのご注文の場合、

現在お使いのキーのすべての

お写真を頂戴し、入るかどうかを吟味してから

正式なご注文として承ります。

それもなかなか難しい判断です。

 

 

 

 

そしてカラビナでベルトに吊るしたい、

というご要望を伺いましたので

ご希望のカラビナを探してみましたが、

それに近いサイズのモノがありません。

 

そこでカラビナではなく、

革で作るベルトループをご提案しましたら、

それで大丈夫、となりました。

 

ここがおもしろいところですが、

ご注文者は現在使っているモノで考えますから、

それ以外の選択肢はあまりお持ちでありません。

また、オーダーをお受けする私たちは、

なぜカラビナなのかは知りませんから、

きっと何か訳あっての選択だと思っています。

 

もしこのまま以降の話し合いがありませんと、

あまり良い金具がなかったとしても、

カラビナになってしまいます。

 

 

 

 

そこでカラビナを

どのように使っているのか伺って、

代替案として

ベルトループのスケッチ画をお送りしました。

 

オーストリッチ革のベルトを使う方ですから、

これはもうこのベルトループだわ、と

お互い確認してこの形にしています。

カラビナよりエレガントに

お持ちいただくことができます。

 

 

 

 

カードは内側、向かって左側に別々に3枚、

右側に1枚、外面にも1枚入るようにしました。

どのカード入れにも

複数枚入れることができますから、

入れようと思ったらかなりの枚数が入ります。

 

このようにして出来上がったキーケースです。

ご注文者とそれをお受けする人が

キッチリ話し合うことで、

より良い出来上がりになる良い例と思います。

 

とにかく何でも話し合うこと、と

あらためてよくわかった事例でした。

このたびのご注文もありがとうございました。

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