革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2023.09.28

おしゃれで丈夫なベルトポケット(バッグ) 30408

「これがまあまあ良いんですがね、

少し大き過ぎて、もうちょっと…

というところなんですよ。

ぴったりサイズで作って欲しいですが、

出来ますか?」

ベルトポケットの微妙なサイズを

ご依頼いただきました。

 

 

 

 

 

 

おしゃれな雰囲気のクライアントが

見本として見せてくれたのは、

以前関西でつくってもらったという

オーダー品です。

もうそこは止めてしまったので、

と当店を探してくださいました。

 

見本は、当店では、この見本がなければ

このようには作らない、という

ワイルドタッチですが、

丈夫に作ろう、という意識が

はっきり見てとれる製品です。

 

おそらく依頼を基に、

どう作ろうか、と考え、

自分の好きなやり方で仕上げた

デザインアプローチと思います。

 

 

 

 

 

 

 

前の製作者の製作方法と個性が表れているのは、

ウエストベルトに装着する2本のベルト部分。

本体、ベルト部分、と別々に作って

それを合体させていますが、

そのおかげでかなり丈夫と思われます。

 

「このデザインはお好きですか?

また、ベルトに着けやすかったですか?

ベルトから下がる距離は、これでいいですか?」

などお尋ねしますと、

 

服装や雰囲気から読み取れるように、

かなり気に入っている模様ですし、

ワイルド感がある方がお似合いになる方です。

 

そこで、同じデザインでも

少し洗練された大人のイメージにしました。

 

 

 

 

 

 

おもしろいことに、

製作物の出来上がりイメージは

製作する人の雰囲気に似ます。

 

革製品とひと口に言っても、

ワイルド系、エレガント系、コンサバ系、

さらには上品系、カジュアル系、など、

さまざまなイメージの製品があります。

 

そしてそれは、

製作者がどんな出で立ちをしているかで、

推し量ることができます。

 

 

 

 

 

 

その中ではワイルド系は

見分けやすいかもしれません。

とくにお会いしなくとも、

バイク系やインディアン系の

製品は、ひと味違います。

 

どれが良いか、という問題ではなく、

ご自分が好きで、持ちたいものは

どういう系統のものか、ということが

選別のポイントです。

 

 

 

 

 

 

私どもは、格高くお作りして、

カジュアルな服装でお持ちいただく時

ワンランクアップすることを目指しています。

 

どんな製品を見本にしても、

その製品の特徴を生かしながら、かつ

持つ方の年齢やイメージにふさわしい

ランクアップのイメージを持たせることも

重要なことと思っています。

 

取りにいらっしゃったクライアントには、

とても気に入っていただけました。

厚手の革でお作りしていますから、

長く使っていただけると思います。

この度はありがとうございました。

 

 

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