革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2024.06.9

スマホやメガネケースの入るお財布バッグ(サコッシュ)、一点ものが出来上がるまで

本日ご紹介するのは、

バッグの一点もの製品について。

 

この欄の製品ができるまでを通じて、

どのように一点ものバッグを作っているか、

みなさまにお愉しみいただけますと幸いです。

 

 

 

 

 

 

当店ウェブショップには

「一点もの」という製品群があります。

どの製品もフルオーダーするより

ずっとお得なお値段を付けていますが、

これはさまざまな経緯から作られています。

 

バッグを例にとりますと、例えば、

その時のオーダー品で

製作上どのようにすると最良になるか?

という問題が起きた時

(めったにありませんが)、

使いやすく汎用性があるように

サイズや仕様を変えて試作として作ります。

ただいまの一点もので言いますと、コレ

 

また、デザイナーや技術者が

こういう時にこういうものが欲しい、

ということから

作りたい!となったりもします。

そのような製品をここにいくつか掲載しました。

 

 

 

 

 

 

今回のお写真にある白いサコッシュは、

デザイナーが

スマホとお財布が入るだけのサコッシュが

欲しい、となって作られたお品です。

 

まず最初に、手ぶらで歩きたい、

次にスマホと財布をどうしようか?

エコバッグも持ち歩きたいし…と

取り留めなくなった時、

ちょうどよさそうな大きさの小さいバッグを

市販で見つけたことから始まりました。

 

「この大きさが絶妙に良さそうなので

仕様は置いといて、使ってみよう。」

こんな感じです。

 

 

 

 

 

 

しばらく使って、そのサイズから

自分が欲しいサイズを導き出し、

少し変形させて試作を作ります。

それが2枚目のお写真の黒革品です。

 

このように、まず持ち歩きたい場での

荷物量に適したサイズを見つけることをし、

それから仕様を詰めていきます。

 

 

 

 

 

 

オーダーする場合、

これも持ちたい、あれも持ちたい、

という気持ちがどんどん湧いてきますが、

それをすべて持つのであれば

小さくする必要はありません。

 

小さくする場合は

最後に「これだけ持つ」という

絞り込みをすることが大事です。

 

全部持ってくことより

ずっと大変なのが、絞り込み作業です。

 

 

 

 

 

 

ドラえもんの異次元ポケットでもない限り

持ち物を増やせば鞄は大きくなります。

それで、ここからが

持ち主の決めることになっていきます。

 

黒の試作サコッシュを使って

デザイナーが感じたのは、

お財布そのものの容量をなくせばいいかも!

ということ。

 

なぜなら、実際に使ってみると

メガネも入れたい!となったからです。

 

 

 

 

 

 

 

それでこのサコッシュには、本体に

お財布機能を持たせることにしました。

 

どのように使うかと言いますと、

後ろ面のファスナー外ポケットに

小銭や二つ折りの札をそのまま入れ、

外ポケットの内部にあるカードポケットに

カードを入れる方式です。

 

つまり、後ろのファスナーポケットが

財布なわけです。

 

そうすることで、本体全体が

入れものとして使えるようになります。

 

前ポケットに

スマホと定期入れを入れれば、

バッグ本体にはメガネケースや

エコバッグ、その他も入るスペースが

出来上がります。

 

 

 

 

 

 

持った感じの大きさは、上のお写真です。

ショルダー紐は、

使いたい長さに合わせて

肩部分で結んでもいいですし、

長さを合わせてカットすることもできます。

 

このようにして

一点一点の一点ものが出来上がっていきます。

 

依頼者のいない製品なので

お安くお出ししていますが、

どれもこれもこれだけの過程を経て、

製品としてお出ししています。

 

当店製品をよくご存じの方は

この一点ものコーナーの製品が

いかに使いやすく高品質なものか

ご理解くださって、

ご自分の使い勝手に合うものが出ると

お求めくださいます。

ご理解くださっている方々に感謝!

 

 

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