革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2024.01.16

小さいのにたくさん入るショルダーバッグ 30908

使っていって「これがいい」

と思える感触のバッグに巡り合えた方は

幸運と思います。

 

その幸運な方の中にも、

ご愛用のバッグをお持ちになって

「いいんだけども、もっと大きくしたい」

「もう少し内ポケットを変えたい」

というご希望をおっしゃる方は

少なくありません。

 

また、長くお使いになって

「同じものがどこにもないんです」

という方もいらっしゃいます。

 

 

 

 

 

 

今回のクライアントも同様で、

オーダーでは大きくしたい、という

ご希望を頂戴しました。

 

私どもがお作りするオーダー品は

一点一点製作方法が違いますが、

その中には、簡単に看破できるものと

そうでないものとがあります。

 

また、元になるバッグは単純な作りなのに、

ご要望が入ることで、根本的に

製作方法を変える必要が出てくるものも

あります。

これがじつは厄介です。

 

製作方法を変えますと、

場合によっては

外からの見え方が変わることもあります。

方法を変えても、同じように見えるよう、

うまく処理できるものもありますが、

そういうタイプは少ないかもしれません。

 

これは、バッグや鞄の製作方法は、

最終目的の形に向かって逆引きし、

出だしから出来上がりまでの

製法を定めていくのだということが、

よくわかる事例と思います。

 

 

 

 

 

 

そういう場合問題になるのが、

どこまで形を見ている人なのか、

その元になったバッグで

気に入っているのはどこか?

ということで、答えによって

ひとり一人に対する対応が変わってきます。

 

今回はご要望に合わせた部分で

そこまでの変更が必要かどうか、

見極める実験をしています。

 

その結果、力技は使いますが、

同じく見えるようお作りできることが

わかりました。

 

 

 

 

 

 

実際に、見本バッグに持ち運ぶものを

お入れになっているところを拝見して

お薦めしたサイズにしたのですが、

このバッグは、小さく見えて

なんとたくさん入ることでしょう!

 

上から2枚目のお写真では、

クライアントが入れていらっしゃるものと

同じものを入れて、容量を撮ってみました。

当店の製品の容量も多いですが、

これは驚くべき容量です。

 

 

 

 

 

 

ふたつのファスナーのうちの

ひとつの部屋には、厚みをつけて

収納を増やしていますから、

今まではぴっちぴちで

入らないものもありましたが、

今度はきちんとすべての物が収まります。

 

すべての形が整ってきれいにできますと、

製作者はそこで、やっと安心できます。

 

ほとんどないことですが、

最後に「あたたた~!」ということも

ないとは言い切れませんから、

確認の必要なことに対しては

考えられるだけ考え、検証を重ねていきます。

 

 

 

 

 

 

クライアントからは

「少し大きくして使いやすくなりました。

毎日持ち歩いて撫でていますから

ピカピカになるのは時間の問題だろうと

思われます。」とご連絡いただきました。

 

当店の革は、使えば使うほど

かっこよく育ってくれます。

でもそれには手でなでていただくことが

大きな役割を果たします。

 

苦労してお作りしただけに

このようなご連絡を頂戴できるのは、

まことにありがたいことです。

ありがとうございました。

 

また、このような難易度の高いものを

気持ちよくお作りできる機会を

いただけたことにも、感謝申し上げます。

 

 

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