革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2024.08.19

お揃いのiPhone用スマホケースと革の防水、撥水について 407N

遠方の方からのご依頼品です。

お仕事で使うiphoneケースですが、

同じ機種を違う人がお使いになるため、

色違いでお作りしました。

 

以前お作りしたご注文品を

とても気に入ってくださっての

新たなご依頼です、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

レッドはたまたま在庫している

イタリア製の超撥水牛革でお作りしました。

この革は、革の上から

6時間水を流し続けるテストにも

合格しています。

 

ブルーは違うタイプの革ですが、

表面加工をしっかりした革なので

多少の雨でしたら

ぱっと払っていただけば

シミにならない素材です。

 

ということで、今回は革の防水について

お書きしようと思います。

 

 

 

 

 

 

たまにあるご依頼内容に

「防水革をお願いします。」がありますが、

基本的に、革には

アウトドア製品のような防水素材は

ありません。

 

簡単に言えば言葉の問題なのですが、

防水という言葉は、外部から

水が滲みこむことを防ぐという意味ですから、

製品をじゃぼんと水の中に落とし込んでも

水が入らないことを意味しています。

 

仮にもしそういう性質があったとしても、

縫って仕上げる革製品には

針目がありますから、

そこから水が入ってしまいます。

 

ですから、防水革というのは

ある意味ナンセンスです。

しかし、少し乱暴な言い方をしますと、

雨ジミが出来ないくらいの耐水革、なら

たくさんあります。

もちろんその耐性には強弱がありますが…

 

 

 

  

 

 

 

もっとも単純な説明を試みますと、

強弱は別として

その革が耐水かどうか、という判断は、

ヌメか、その他の革か、という

区分けによって、下すこともできます。

 

ヌメ=すっぴんのお肌

その他の革=化粧のお肌

のようにお考えいただきますと、

なぜヌメはナチュラルなお色系しかなく、

その他の革には

それ以外のきれいなお色が出せるのか、

ということをお考えいただけば

分かりやすいと思います。

 

すっぴんのお肌に水が付くと、

ヌメは水が滲み込む状態の革ですから

染料がヨレてそのままシミになりますが、

 

化粧したお肌に水が付くということは、

化粧自体に水が付く、ことになります。

化粧は肌にとってのコーティングなので、

まずはそのコーティングが劣化することに

なります。

 

そしてそのコーティングの強さが、

革の堅牢さに繋がっていきます。

色落ちや色抜けがなく、ある程度

表面の擦れに対しての強度があれば

きれいで長保ちするわけです。

 

ヌメとヌメ以外の革には

このような大きな違いがあります。

 

 

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