革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2024.09.22

クロコダイル、ナイルのダークブラウンのファスナー長財布

力強い目をしたお若いクライアントが

ご来店なさいました。

「ふたつの家計を分けて持つことができる

ファスナーのお財布が欲しいのですが…

あ、この持ち手のついたこんな感じですね!」

 

店頭で

ダブルファスナーの見本製品をご覧になって、

そこからご希望内装へと話が広がっていきます。

 

 

 

 

 

 

クロコダイルで欲しいとのことで、

ブラックかブラウンかで

迷ってらっしゃいました。

 

ブラウンがお似合いになる方でしたから

デザイナーはご提案しました。

「どちらも入手できますが、

その時によって、どちらの色に

より良い革があるかどうか

わかりませんから、見に行って

良い方を入れてもよろしいですか?

 

第一候補は、お似合いになる色で

ダークブラウンにしておいて、

もしブラックの革の方がもっと良ければ

そちらにする、というのはいかがでしょう?」

 

 

 

 

 

 

即ご賛同いただきましたから、

在庫をお尋ねしてからすぐに出かけていく

デザイナーでした。

 

「ブラウンに

すっごく良い革があったので、

もうこれです、これ!」と持ち帰った革は

とてもきれいな斑柄のダークブラウン。

 

「ブラウンは製作枚数が少ないから

良い革があるかどうか心配してたけど、

こんな良い革があって良かったわ。

使っていくとツヤが出て

もっとダークになっていくから、

出だしの色としては

ちょうどいいくらいのダークブラウンだし。」

 

 

 

 

 

 

さて、肝心の「ふたつの家計」ですが、

この言葉からしますと、今までのオーダーは

女性からのご注文がほとんどで、

ここまでビジネス系の長財布を

ご注文いただくのは、初めてです。

 

それでお尋ねしてみますと、

「ふたつ目の会社を興したところなので、

それぞれの会社の通帳やカード、現金を

別々にして持ち歩きたくて…」

という何ともめでたいお話です。

 

最近は

若い経営者の方々も多くご来店くださり、

そういう方の勢いあるお姿に触れると

「新しい世代がすごいのね!

目力があって、こっちまで嬉しくなります。

うちも頑張らなくっちゃ。」

と喜んでいるデザイナーです。

 

 

 

 

 

 

 

そういうことから

ふたつの財布の中身は同じにして…

というリクエストでした。

 

この長財布は大きさを大きくしましたから、

カード入れはタテ入れをご提案しました。

取り出しやすいと思います。

 

この大きさでしたらお札の端も折れませんし、

100枚でもきっちり入るサイズです。

 

 

 

 

 

 

上のお写真をご覧いただきますと、

外から見える裏地も

外側と同じクロコダイルであることが

お分かりいただけると思います。

 

ふたつのファスナー長財布がくっついたタイプは

単体のファスナー長財布の作り方と違いますから、

クロコダイルの見える部分も変わります。

ひとつひとつのお品を注意してお作りすることで

パーフェクトな見た目の製品になります。

 

クライアントには

新しい門出に当店でご注文くださったことに

感謝申し上げます。

新しい会社もひとつ目の会社のように

隆盛になるよう、心から祈っております。

 

「会社がうまく行ったら

また作らせてもらいますね!」

明るい瞳は、明るい未来を暗示しています。

 

 

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