革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2024.12.10

酸素吸入器を持ち運ぶ快適リュック 41001

フルオーダーをやっていますと、

酸素吸入器を持ち運ぶ入れもの

(バッグやリュック)を

ご注文いただくことがあります。

 

そのようなご依頼をお受けすることで、

残念なことに健康を害してしまった方が

どうすれば

日常生活が少しは楽に送れるようになるか、

かなりリアルに考えるようになります。

 

 

 

 

 

 

酸素吸入器にはいくつか種類があります。

でもどれも同じなことは、

鼻に吸入器を挿すタイプで

長いホースが酸素を運んでいること。

 

ですから、吸入器を持ち運びつつ、

鼻にホースを挿したまま

ストレスなく動けることが大切です。

 

 

 

 

 

 

ストレスがまったくないようにするのは

不可能ですが、

ホースの長さを楽に調整できることで

かなり不便さは減りますから、

今回はそれを中心に据えました。

 

また

ご依頼者はとてもおしゃれな方なので

「かっこよく作って欲しい。」という

ご希望もありました。

お気持ちよくわかります。

 

私たちもいつも考慮するのは、

使いやすくて、かっこいいこと。

 

出来上がり品をお受け取りいただいたら、

中に何が入っていても

「ステキなバッグですねえ!」と

周りの人から言われるようになって欲しいです。

 

 

 

  

 

 

 

華奢な体格の方ですから、

リュック紐が身体の負担にならないよう

変則的な付け方をしています。

 

リュック紐の付け方や角度は

リュック自体の大きさや形によって

変える必要がありまして、

毎回かなりの実験をして決めています。

 

また、紐そのものにはクッションを入れて

肩にかかる負担を軽くしています。

 

もちろんこのリュック自体もとても軽く、

ピックアップ時に驚かれたくらいです。

きっちり補強はしてありますから、

安心してお持ちいただけますが。

 

 

 

  

 

 

 

先にお書きしたホースの収納ですが、

これにはオーソドキシーラインの

パッと開けられるポケットを付けました。

 

それが上のお写真です。

 

裏地をワインカラーにしましたから、

ちらっと見えるお色で、華やかさが出ます。

ホック留めなので

ワンタッチで開け閉めできますし、

 

ゆるゆるとした微妙なサイズにしているため、

開け閉めせずとも

ホースを収めることができます。

ホックは、あくまでも補助で使う前提。

 

 

 

 

 

 

本体は楕円の円柱形ですが、

すっと出せるようにするために

布の酸素吸入器入れのまま入るような

サイズにしています。

 

この布の入れものがなければ、

出し入れのために、もう少し何か

ギミックを使う必要があったと思います。

 

フルオーダーメイドでは、

同じものを入れる注文品であっても、

ご依頼者のご希望内容から

導き出される出来上がりの形や、

必要な加工はすべて変わります。

 

だから完成形には

人の数だけ答えがあるのです。

 

 

 

  

 

 

 

最後にお見せする2枚のお写真は、

左のお写真内の右側が

布の入れものに入った酸素吸入器本体。

 

右のお写真は、

どうやってホースを収納するか

デザイナーのアイデアに基づいて最初に作った

外ポケットのダミーです。

 

このダミーリュックでは、

中身を重くして

肩ひもの位置も確認しています。

 

距離を歩く時に使うと伺いましたから、

これがお役に立てることを願っております。

服装にお似合いになるのは間違いない

と思いますから、お好きな時に

外へ出ていただけることを祈っています。

 

 

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