革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2025.01.27

持ち手付きの筒型ショルダーバッグ 41107

何度もご注文くださっているクライアントが

「気に入っているバッグがありますが、

大きさが合わないので

少し大きくして作りたいです。」と

ご連絡くださいました。

ありがとうございます。

 

こちらのクライアントは毎回

分かりやすい説明をくださり、

その説明方法の端的さに驚かされます。

 

 

 

 

 

 

見本バッグは

最近あまり見ないデザインで

巾着のような形ですが、

開け口を一か所だけドットボタンで

留めたタイプ。

 

おまけに持ち手とショルダー紐が一緒に

本体の金具に付けられていて、

その時々で

どちらでも好きな風に持てるように

なっています。

合理的な形です。

 

 

 

 

 

 

見本は小さいバッグでしたから、

サイズをご指定いただきました。

このくらいの大きさに大きくするなら、

ショルダー紐にした時、ぎりぎり

歪まずにお持ちいただけそうです。

 

今回のように

既にあるバッグのサイズ変更をする場合、

まず考えなくてはならないことがあります。

 

 

 

  

 

 

 

それは、それぞれのバッグには

形によって適したサイズがあるため、

サイズを変えることで

形を変えて作らなければならないことも

ある、ということです。

それについてまず考えなくては、

そのまま作って良いかどうかがわかりません。

 

デザインにも影響がある場合は

見た目が変わってしまいますから、

さあ、どうする?ということになります。

 

 

 

 

 

 

ここでたびたびお書きするように、

同じ形で、同じデザインで、

と希望していただいても、

何を同じとするか、という内容が

使っている人と

作り手とでは

見方が変わって、一致しないことがあります。

 

これが一番の落とし穴とするなら、

先述の、適したサイズについての考え方は

二番目の落とし穴と言えましょう。

 

 

 

 

 

 

世の中に出ている革製品は

バッグも小物も含めて、

ほとんどが量産品です。

 

それらは、安価にたくさん作るために、

材料準備の段階からして

それぞれの道のプロによる

流れ作業となっています。

ですから、特別な金具を作ったり

特別な色の革を作ることも

難しくはありません。

 

 

 

 

 

 

そのように作られたお品物と

一本一本作るオーダー品とは

根本的に、材料の選び方から製作方法まで

まったく違います。

 

その違いについて熟知しているプロと、

何を主眼とする製品にしたいのか

話し合うことは、

フルオーダーメイドではとても大切なこと。

 

毎回個性的なご注文をありがとうございます。

こちらもお役に立てることを願っています。

 

 

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