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お札のはみ出す二つ折り財布 50405
「昔アメリカで買った財布ですが、
このサイズが気に入っているので
作ってもらいたいです。
随分探したのですが、
どこにもなくて。」
*横長のこの財布のタテ寸法は→
拝見してすぐにお尋ねしたのは、
「このサイズだと
ずいぶんお札がはみ出しますよね?」
という質問です。
誰もがわかるほど高さのない財布で、
どうやって使ってらっしゃるのかと
不思議に思ったほど。
「それが探してもない理由です。」
これを
当たり前に使ってらっしゃる方ですと、
他の財布はさぞ使いにくいことでしょう。
使い方は納得しましたが、
気持ち的には、すぐに
入り込むことができません。
でも製作に入る前にはすっかり
この方の気持ちになっています。
これがフルオーダーメイドの製作です。
*→札の短辺がこれほど出る高さです。
この方は、長い海外勤務で
ハードに使うということでしたから、
外側の革は保ちが良いように
見本品より少し厚くしています。
この初めてのご注文で
「予備も含めて
2点作って欲しいです。」
と言われましたが、デザイナーは
「とにかく1点お使いになってから
どうするかお考えになったら?」と
とりあえず1点お作りすることを
お薦めしました。
それは、使わなくても
革が劣化していくからです。
そして、現在お使いの財布の原型で
お作りしますから、
出来上がったばかりはきっと
入れにくいと感じるでしょう。
それほどたくさん入っています。
そんなお話をしますと、それでは…と
ジーヴズをご注文くださいました。
「これは試してみたい財布ですね。」
店頭のジーヴズをポケットに入れながら
「もう少し小さくしたいかも…」
とおっしゃっています。
というわけで、同じ財布を2点ではなく
「試しましょう!」と、もう一点には
ジーヴズをお選びくださいました。
今回のお財布をふたつ、と考えながら
別のアプローチを試してみるとは
楽しい方です。
ヨーロッパが近いと移動が楽ですから、
種々のコンサートにお出かけになって
海外駐在を
充分に堪能してらっしゃるご様子です。
ふたつの財布をどう使い分けるか、
そのうちお聞かせください。
このたびはありがとうございました。