革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2010.04.14

その後のボストンバッグ(旅行カバン)

5年以上お使いいただいた、定番のボストンバッグをご紹介します。

 

大きさは、ヨコ幅が50センチのスタンダードサイズ。

お使いのお客さまには、少し前にご来店いただきまして、あまりに美しいので、お写真を撮らせていただきました。

 

ルバルのキャメルでお作りしたものですが、いいテリが出ています。

こうして、以前にお作りしたもの達に再び会うことができるのは、とても嬉しいこと。

 

いいテリに育ててくださっているのを目の当たりにすると、「やっぱりいい革だなあ~」とあらためて思います。

「革のお手入れって難しいでしょ?」  たまたま今日ご来店くださったお客さまからお尋ねを受けました。

 

きっとそう思っていらっしゃる方は、少なくないでしょう・・・

 

「そう見えても、じつは簡単なんですよ!雨の日には使わないでください。

そして、使っているときには、どんどん手で撫でてあげてください。」

 

「それだけなんですか?」 「そうです。お客さまは、お気に入りの革靴を、雨の日に履かれますか?また、まったくお手入れしない、ということがありますか?」

 

「ああ、どちらも「いいえ」です。そういわれれば、そうですね。。。 靴と同じなんだ。」

 

ついでにお話ししますと、毎日同じ革靴を履く方はいらっしゃらないと思いますので、 革には、たまに休ませてあげることも必要だとお分かりいただけると思います。

要は、「大切にしたい」と思う気持ちが、長持ちの秘けつ。

それから、もうひとつついでに。。。

 

オートクチュール製品に対して、見当はずれな期待を寄せる方が、たまにいらっしゃいます。

例えば、乱暴に扱っても一生持つのが、オーダー品の革製品だ、と。

丈夫なことで有名なワールドブランドの製品でも、1年でボロボロにする人達を、わたくしどもは何人も知っています。

 

その方達は、何を持ったとしても「バッグは消耗品だから」毎年買い換えることが当たり前、とお考えです。

 

いずれにせよ、 なにを一番の目的に据えるか。

それが、オートクチュールという方式が、みなさまに決めていただきたいと要求する内容です。

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