実際のオーダー例
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貴方のオーダーのヒントになさってください。
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ヴィンテージポルシェの車検証ケースと免許証ケース 00902
車関係のご注文品で、
以前こちらにアップしてなかった
うつくしいオーダー品を
見つけましたので、
お揃いでお作りした3点を
ご紹介したいと思います。
*左が車検証ケース、右がキーケース
*少し大きめのこの免許証入れは
サイズ感がとても使いやすい。
ヴィンテージポルシェに
お乗りの方からのご注文品です。
1点目は免許証ケース。
3点とも5~6年前のご注文品で、
リネアペッレの革でお作りしました。
ご注文者はこの革のすばらしさを
気に入ってくださり、
セットでご依頼くださいました。
さすが美意識の高い方のチョイスです。
*広げた時のうつくしさは格別です。
この方は
名品と言われるポルシェをお持ちで、
デザイナーの知り合いの方なので
ある時、乗せていただいたそうです。
「最近のウィーンっていう音のする
ふわふわ走る車と違って、
道路に張り付くように走るから
その走行感覚がとても気持ち良いの。
なぜヴィンテージ車に乗るのか、
初めて理解できました。」
「こうした体験が、自分が
お受けしたオーダー品の裏に潜む
真の世界観をつかむことに、
大きな力を貸してくれるんです。」
ほんとうにありがたいことですね。
*免許証全体がパッと見えます。
当店オーダーメイドでは、
デザイナーや製作者たちが
自分たちの知らない世界のお品も
次々にお作りしています。
そして喜んでいただいています。
そんなお品の製作時、デザイナーは
これまでおいでになった方々から
学んだそれぞれの「ある世界」を元に
考えをまとめていきます。
オーダー革製品の品格は
デザイン、製作クォリティ、そして
何よりも一番は革で決まりますが、
日常生活の中で、日々
一流品に接してらっしゃる方々に
ご利用いただくわけですから、
その方に満足いただけるものを
ゼロから構築するには、
ある種の訓練が必要です。
*こちらは取扱説明書用カバー。
ワインカラーと合わせて個性的に。
「絵画や美術品、工芸品などの理解には
美術館へ通うのが一番良いけど、
最近はふらっと出かけて
パッと入ることができないから、
昔それをやっておいて良かった!
でも実地の訓練は、ご相談者から
お話しいただくさまざまな体験が
大きく影響しています。
まったく知らない世界の
プロフェッショナルのお話を伺ったり、
滅多にないものを見せていただいたり、
刺激を受けたことについて調べたり…」
デザイナーは続けます。
*左側に車検証が入ります。
「個々人の生活はさまざまですから、
その方のご職業やお召しの洋服、
お持ちになっている品々、
何がお好きかを知ることから、
お好みを体系化していきます。
だから、初めて見るものでも
どんな世界のお品かわからないと…
それを
美術品などの鑑賞は教えてくれる。
同時に、ミーハーでいることが、
新しい情報も捉えられる秘訣かな。」
「でもね、ただわかるだけでは
この職業はできないです。
理解したことを表現していくことが
重要ですから。
ご相談者が言葉にできないことを
言語化して説明し、そののちには
実体として
具現化する必要があるからです。
この、生のクライアントを理解して
その人に合ったものを考えることが、
AIに追いつけない点だと思います。
もちろんAIは、作ることは
もっとできないけどね!」
*キーケースの型押し柄もすばらしい。
「だからうちには店舗があって、
ご相談者と直接お会いするのです。
これはとても大切です。
お会いできなければ、
お電話でお話ししたり
メールのやり取りをすることで
それを補います。
お目にかからなくとも
きちんとした相談にすることは、
ご相談を受ける人の
守備範囲の広さに依りますから、
生活を取り巻くすべての事象が
この仕事の役に立ちます。
文章を書くことが苦手だったりすると
メールでのやりとりはできませんし。
いろいろな能力が必要で、
さまざまな角度から物事を見られます。
だからおもしろいのですね。」
*キーケースの中は、オーダー品に
共通するキーカラーのワインレッド。
ひとつのオーダー品をお作りするのに
こんな深い思いがあり、
一生続ける探求があります。
それは製作者たちも同じこと。
決して分解することのできない
「個々人の技術」を高めていくことで
はじめて成立する、
当店のオーダーメイド製作。
量産品を作るわけではありません
から、もっとも原始的な
個人に属する技術を必要とする
稀有な職業のひとつです。
このオーダー品をご紹介出来て
良かったです。
今頃ヴィンテージポルシェで
オーナーと一緒に
ドライブしていることでしょう。
ありがとうございます。