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製作中のオールコードバンのトートバッグ

製作中のオールコードバンのトートバッグ

2025/08/21

 

当店の長いオーダー歴史の中で
今回初めていただいたご注文品を

ご紹介します。

 

と言ってもまだ製作中。でも

同じ光景をもう一度見る機会は来る?

という稀有な光景なので、

みなさまにもお見せしたいです。

 

 

 

 

 

素材は今回、オールコードバン。

底面から本体、持ち手まですべて

コードバンでお作りします。

 

ひとつのトートバッグのために

10枚以上のコードバンを

一挙に購入するわけですが、

いつもの革販売の人は

小物を量産すると思ったらしく、

「いくつお作りになるんですか?」

と訊いてきました、珍しいことです。

 

デザイナーの答えを聞いてその人は

「今までにそんな注文の話、

聞いたことありませんね。

これでバッグひとつですか…」

と心底驚いていました。

 

 

 

*キズを避けたパーツの取り方

 

 

どんな革にもキズがありますから、

このように大量に必要とする場合、

必ず型紙を持って

まず革を見に行きます。

 

今回ラッキーだったのは、

革やさんが発注ミスをして

いつもの倍の量の革があったこと。

 

ご依頼いただいたトートバッグは

大きさもありますから

たくさんの枚数が必要ですし、

 

きれいな革でお作りしたいですから

できれば多くの革の中から選びたい、

と思って出かけました。

だから、選び放題!

なんと嬉しいことでしょう。

 

よくここに書くことですが、

コードバンなどエキゾチックレザーは

一期一会。

 

とくに今回のように

大量の革を必要とする時に、

量が足りなくて

お待ちいただくことも出てきます。

 

また、革のお色は

ロットによって変わりますから、

その明度によっては

今回のはちょっと…となることが

ないとは言えません。

 

 

 

 

 

ですから、お見積もりにOK頂いたら

デザイナーは、

ざっくりとした型紙を持って

すぐに出かけます。

 

「ざっくりとした型紙」

というのは、本番用の型紙でなく

これだけの面積の革パーツが

どれだけいるかを示す型紙です。

 

この時には全体像が出ていますから、

ダミーバッグを作って

技術者とデザイナーが慎重に

ラインを確かめつつ、

一つひとつのパーツにしていきます。

 

ここまでの作業を最短で行えるのが

店舗に併設したアトリエの強みです。

 

そして、複数の技術者がいることで

はじめて成立する手順です。

 

またアトリエが銀座に在りますと、
どの仕入れ先までも30分以内に

着くことができる地の利もあります。

 

だからこそ、珍しい革も

機会を逃さず

お入れすることができます。

 

ご希望は、どんな内容でも

まずお話しください。

技術と地の利を存分に生かして、

それぞれのご希望に

お応えしたいと思います。

 

 

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