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クロコダイル藍染めの手帳カバー 50703
以前ご紹介したクロコダイル藍染め。
端から端までを使って
この素晴らしい革でお作りしたのは
手帳カバーです。
2冊の手帳が入るカバーで、
2冊のつなぎ目はオリジナルレザーで
留めるループのあるタイプ。
今回のこのオーダー品については、
とにかく斑柄にご注目ください。
このクロコダイルの柄の並びを
お楽しみいただけますと幸いです。
内側のパーツまですべてを
正柄でお取りした
見ていて気持ち良いお品です。
ただ一か所だけ、
革の量が限界だったものですから
タテxヨコを逆にしている
パーツがあります。
でもそこは却って
デザイン的におもしろくなりました。
さて一体どこに使ったしょう?
ご来店くださったクライアントが
旧→新カバーに中身を移している時、
ちゃんと入る?
適度なゆとりはある?
柄はどんな風に見える?など
何となく総合的に見ながら、
デザイナーはドキドキしています。
入れるものがある場合
いつでも製作方は、緊張しながら
この様子を見守っています。
それは、中身のサイズに
ぴったりでお作りするからです。
今回のように
前回と同じ仕様のご注文品であっても
難しさは変わりません。
それは、革の種類や
それぞれの厚みによって、
どんなにうまく調理しようが
多少のブレが出るからです。
そのブレを前提に作っていきますが、
最後は神のみぞ知る…で
クライアントのみなさまには
中身を入れていただき
ご確認いただきます。
その時間が「ドキドキ」というわけ。
十分に注意してお作りしてますから
「これなら大丈夫」とは
思っていますが、
ほんの少しのブレのズレで
アッということが起きます。
当店では、それほどデリケートな
仕事の仕方をしています。
*2冊のサイズ違いの手帳を留める
ループを装着したところ。
*これが表紙を留めるループ。
すばらしいアイデアです。
カード入れなどの場合ですと、
最初から大きめのサイズでは
のちのち使っていったら
ゆるっとして
カードが出てしまう恐れもあります。
量産品であれば
もともと大きめに作っていますから
そこまで考えなくてもいいのですが、
そういう大きさがお嫌な方が
おいでくださるのが
当店フルオーダーメイドです。
最後のこのお写真は
クライアントがすっかり
中身を入れ替えたところです。
きれいに収まって
「ここで触っているだけで
馴染んできているようです。」と
革の感触を楽しんでくださっています。