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「デリケートさに脱帽」おチビちゃんポロサス
とても珍しい
すばらしい革が出てきましたので、
ご紹介します。
今日は”画像でお勉強”のお時間です。
ポロサスとナイルの違いについて。
オーダー例で何度もお出ししている
クロコダイルの革についての
ご説明です。
上のお写真では、ポロサス2枚と
ナイル1枚を並べて撮っています。
さて、どれがナイルでしょう?
光沢や色目だけを見ていたのでは
わかりませんよ…
正解は、真ん中です。
この革を挟んだ脇の2枚がポロサス。
右の天然の藍染めは
以前このブログでご紹介していますが、
左のポロサスは初めてお見せします。
比べてほしいのは、両脇の細かい斑柄。
全体像をお見せしながら
真ん中にナイルを配したのは、
まだわかりやすいからです。
両脇の斑柄の大きさと丸みを見ると、
ポロサスは小さく、
より丸みのある斑(わかりづらい)と
お判りいただけると思います。
ただし、ポロサスでこんなにちっちゃな
革を見たのは、初めてです。
こんなおチビちゃんポロサスは、
なかなかありません。
あまりのデリケートさにおののきます。
*名刺入れほどの大きさができる革。
*このポロサスは
驚くほど小さな革で、小さな斑柄。
デザイナーは
「今までに見たことない大きさ。」
と驚いて、あまりの稀少さに
ナイルでオーダーをお奨めした方に
両方お見せしたくらい。
ご紹介している2枚のポロサスは、
エルメスの原皮を入荷して
染色を施しています。
エルメスの原皮の中で
キズのない革が出てきたことが、
今回の革製作につながっています。
次いつ作れるかわからないですから、
ご縁のある方にだけご紹介できます。
お色は黒だけ。
*きれいなナイルの小さい革も
小さい斑柄で稀少。
今回デザイナーが選んできた革は
どちらもとてもきれいですし、
上のナイルももちろん
ポロサスに遜色ない革です。
ナイルはなぜか
ポロサスより珍重されていませんが、
こうして並べて比べて見ると
斑柄が多少大きいくらいです。
こちらもとてもきれい。
もはやご自身の好みを優先させて
お選びいただきたい革です。
ただ名刺入れくらいの小さなお品だと
斑柄が小さくなっていく風景を
見せることはできません。
まあそれは、
通常サイズのポロサスでも
同じことですが。
今回のようなちびポロサスなら
名刺入れくらいの大きさのお品に
斑柄の風景を入れることができます。
でもそんな大きさのポロサスは
ほとんど出ないですけどね。
以上ですが、
どちらの革にしても一流品ですから
毎日使うことで、ご自身のモノ選びの
基準、スタンダードが作れます。
これこそがお金では得られない
貴重な体験です。
自分へのご褒美、と買ったとしても
自分が成長するための布石となるのが
吟味された本格的革製品です。