2010.03.9
「デコルテショルダーバッグ」変型タイプ
フォルテのゴシックパープルでお作りした、デコルテショルダーバッグの変形デザインです。
バッグの口がファスナーで閉まるように、とのご希望から、容量を落とすことなく美しく収るように、ファスナーをお付けしました。
バッグから吊したお札&小銭入は、バッグの正面の美しさを損なわないように、
外ポケットを取りやめにしたことから、お作りすることになりました。チャームのようで、すてきです。
すでに存在する形のバッグは、最終的に「こうできあがる」という構想を立ててから作り始めますので、
その内容に基づいて、構造もそれに合わせて論理的に展開されています。
そういった既製品デザイン(当店ではプレタポルテ)を改変する、あるいはどこか一部を流用して変更する場合、
じつは、構造までもまったく変えてしまわなければ、制作不可能なことが、ままあります。
今回のファスナー付けは、構造を変えるまでには至らない改変ですが、ファスナーの付け方は、幾通りもあります。
それも、構造的にマストのつけ方になってしまうものと、そうでないものとがありますので、
何が最もお客さまの目的に適ったものなのか、引き出しをたくさん持って、最良のお薦めができるコンサルタントが、
最も優れたコンサルタントなのだと、つねに感じさせられます 。
今ごろは使い慣れてきて、きっとゴシックパープルは、このお客さまのトレードマークのお色だと思われていることでしょう。ありがとうございます。