2010.10.3
more than 20years 20年もののお財布
しばらく前に、懐かしいお客さまが訪ねてくださいました。
「これ、なつかしいでしょう? もう20年以上になるわね。
外側はボロボロになったけれど、やはりオーダーで作ったものは使いやすくて・・・
おかげさまでまだ使っているんですよ。」
ごく普通に使っていた、とおっしゃっていましたが、内側はまだまだきれいです。
そろそろファスナーは切れていましたが、お客さまの身体の一部のようでした。
よく 「革製品て、どれくらい持ちますか?」と聞かれますが、
こうした20数年ものがあるかとおもえば、3年でくたくたになった例もありますので、
ひと口で、どれくらい、と答えるのはほんとに難しい、といつも思います。
でも、長持ちさせる一番の秘けつは、
使いやすくて大好きなものだから、何となく大切にしてあげよう、
という気持ちを持つことだと思います。