2013.04.11
二代目 定期入れ
15年ほど前に当店でお作りした定期入れを
今回 新たにご注文いただきました。
「この形がいちばん使いやすくて。
でもそろそろ作り直そうかな、と思って伺いました。」
うれしいですね、ありがとうございます。
左が古い定期入れで、右側はできたてのほやほや。
古い方はぴったりと閉じて、しんなりと薄くなっていますが、
新しい方は、まだぽやぽやしています、笑。
この新しいのが、使うことで、あっという間にしんなり薄くなって行きます。
それが、当店の特製牛革のすばらしさ!
小物は、手でなでていただくだけで、やわらかさとツヤが出ます。
もともと香りのいい革ですが、そりゃ~いい手ざわりになって、
そうなってくると、もう手放すことはできません。
今回、新しくお作りするのですから、
いままでのものとは少し変えました。
その内容は、もっと使いやすく、また 消耗が少なくなるように と
さまざまな角度から聞き取りをして ご提案をして
お客様にお決めいただきました。
これが当店のコンサルティングです。
どんな小さなものに対しても、欠かしたことはありません。
今回は ビニールの窓を極力少なくすることで、
定期が取り出しやすくなる一面になりましたし、
ビニールを使わないことで、そのパーツの保ちも 格段に良くなります。
「じつは、少し前に他店で、この古い定期入れを見せて
同じものをオーダーして作ってもらいました。。
ところが、革が柔か過ぎて 使いにくくて。
結局 一度しか使わなくて、お蔵入りにせざるを得ませんでした。
その時は、出来上がりまで半年かかり、
あれ?こんな柔らかい革で注文したっけ?と思ったのですが、
半年前のことなので、覚えてませんでした。。
それで、今回は
オリジナルを作ってもらったオーソドキシへ再び、と銀座まで足を運びました。
代官山にお店があったときは 行きやすかったんですけどね。。」
ごめんなさい、そんな経過があったのですね・・・
お作りするアイテムに対して、
どんな革がいちばん向いているか は もっとも重要な製作ファクターです。
だからこそ、
当店では、自社の特別な牛革を、栃木レザーで作ってもらっています。
当店の牛革は、魔法の革。
扱う方法をたくさん知っていて、 きちんと扱うことができれば、
とても小さなものから 大きなバッグまで、
どんなアイテムであっても、
そのアイテムに見合った 最高の加工ができます。
また、32年のキャリアと試行錯誤は、そうした特殊な技術を生み出しました。
相談技術(コンサルティング)と製作技術のふたつが揃って、
初めて可能になるフルオーダー。
すばらしい美と快適の世界へと、みなさんを誘います。