革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2013.05.31

当店のフルオーダーの本質と独自性

 

お手持ちのものと同じお財布をオーダーしたいと、

ネットで見つけたいくつかのオーダーメイド店へお出かけになって、

「結局 どのお店からも、できない、と言われてしまいました。」

というお客様。

 

「ここへお電話したときも、

どうせまた無駄なんだろうな、と思っていたので、

 

それがこうして、ちゃんと同じにできるなんて、とても嬉しい。

そして、すばらしい出来具合です。」

 

 

FST

 

 

お客さまの嬉しそうなお顔を拝見できることが、

私どもにとっての、いちばんの幸せ。

 

 

 

FST1

 

 

「それにしても、オーダー店というのはたくさんあるのに、

どうして、

ここのように 作れるところがないんでしょうね?」

 

 

「革製品」は、

まさにその言葉どおり、ひと括りにされていますが、

鞄・バッグ・お財布・手帳カバー・システム手帳・ペンケース。。。etc.

と たくさんのアイテムがありますよね。

 

しかし、みなさんはご存じでしょうか?

 

どのアイテムにも、

作り方のノウハウがそれぞれ別個に存在して、

そのノウハウが、アイテムによって まったく違う、

ということを。

 

したがって、材料の入手先もアイテムごとに違えば、

 

革の扱い方も、

アイテムごとに違っているのです。

そのほかの違いを挙げ連ねればきりがないほど、

どれもまったく違っています。

 

 

 

FST2

 

 

レストランを例に取りますと、

和食や中華、イタリアンにフレンチ、インド料理やトルコ料理・・・という

料理の違いによってレストランができているのと、同じこと。

 

本来なら、レストランのように、

キーホルダー店、お財布店、ハンドバッグ店、システム手帳店・・・

とすべきほどの 技術の違い があるので、

 

オーダー店と自称していても、

幅広いアイテムをカバーしているところが ないのです。

 

これだけの幅広い技術を身につけるためには、

長い年月、あらゆるアイテムをひたすら作り続ける、

という努力はもちろん、

 

何よりも、ものの作りの根本を

抽象的なレベルで理解することが、絶対的に必要となります。

 

そして、仕事の完成度は、

その仕事をやっている人の、目標の高さになります。

これは、どの仕事でも変わりませんが。。

 

こうした研鑽が、作ったことのないアイテムに対応できる、

応用力を培ったのです。

 

 

 

FST4

 

 

職人は、

いとも簡単そうに、手早く、ひとつのものを完成させます。

 

しかし一見、簡単そうに見える作業のその奥には、

数え切れないほどの試行錯誤の、大量の経験が埋まっています。

 

出来上がったオーダー品が目の前にあることで、

その工程にある 地道なたくさんの作業が

まるで、なかったもののように思われてしまうことが ほとんどですが、

 

ひとつのオーダー品の陰にある、

過去にしてきた すべての試行錯誤のおかげで、

ほんとうに使い勝手の良いお品を 作りあげることができるのです。

 

たとえば、内ポケットの快適なゆとり、

すっと手が入り、すっとものが取り出せる・・・

ストレスのない、気持ちの良い使い方ができるためには、

正しい工程を、適切に行うことが必要です。

 

それがフルオーダーです。

 

フルオーダーは、その作業の連続。

 

そして、その作業は、

オーダーした方 おひとりだけのために、

たった一作品だけのために、

行われます。

 

当店のフルオーダーは、

ヨーロッパの大航海時代やナポレオン時代に使われていた

貴族たちのための注文品の製作方法を、

現代によみがえらせた形なのだと、

絵画や宝石などの製作の歴史を通じて、強く感じます。

 

ものを作る上で、すばらしい技術がどんどん失われてきた現代では、

世界でも比類のない 製作方法です。

 

その、昔ながらの製作方法を、

現代社会に適合するように作り替えたものが、当店のフルオーダー。

 

その昔、鞄は、ほんの少しの身の回り品を入れるための

一部特権階級のための装飾品、といった側面があったわけですが、

 

多くのものを 自分自身で持ち歩かなくてはならない 現代において、

美しさと機能を兼ね備え、

ひとりひとりの使い勝手に合わせて、

お作りするのが、当店フルオーダーです。

 

 

お客さまひとりに、ひとりの職人が完璧に付き、

どんなに長い期間がかかろうと、

その職人が仕事を終えるときにできる作品は、たった一点。

 

それが、世界中 見回しても たったひとつしかない、

あなただけが持つ、特別な革製品です。

 

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