2015.02.6
当店の特製牛革
「あ~、できたんですね!嬉しい。」
最上の笑顔で、さっそく
出来上がったお財布とキーホルダーを持ち上げて
「ほんとに良い手ざわり!」
と、すりすり なでなでしてくださるお客様。
「それではさっそく中身を入れてみます。」
嬉しそうに長財布を撫でながら
一枚一枚のカードやお札をていねいに入れてくださいます。
「これは 使って行くと
もっとくしゅっと落ち着いて来ますね?」
「もちろんです。最初にお作りした二つ折り財布も
もっと ずっとかさばっていたでしょう?」
「そういえばそうだったかも・・・でも
もうずっと持っているので、
最初のことは忘れてしまいました。」
気づいてみると、
こちらのお客様とももう10年以上のお付き合いです。
嬉しいですね、ありがとうございます。
バッグや小物をたくさんお持ちいただき
お母様にもご紹介いただきました。
当店製品を長くお使いいただいていますと、
革の手ざわりにも、とても敏感になります。
「ほんとにすばらしい革ですね。
こうして新品と比べてみると、たしかに
革にテリが出ていますが
毎日使っていると、なかなか気づきませんね。」
それが良いんです。
生活の中に溶け込んで、
それがあることが自然で、気持ち良く過ごせることが
デザイナーの目指すオートクチュール品。
「昨年いただいたこのジーヴズも、
ほんとに良い手ざわりで、とにかく手で触ってしまいます。」
と終始 新しい長財布やキーホルダーを
撫でてくださるお姿を拝見しますと、
この品質の革を変わらず作ってくれている栃木レザーさんにも
感謝の気持ちが湧いてきます。
狂牛病の影響で、当店のレシピの革は
しばらく前から
他社では、もう扱うことができなくなっています。
手ざわりの良い、身体にやさしい革は
このレシピでしか作ることが出来ません。
何とかこの革の品質を、
できるかぎり長く保つことができれば、と願っています。