革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2015.11.19

軽量ファスナー長財布 フルオーダーメイド

「とにかくそろそろ

持ち物をうんと軽くしたいと思い始めました。」

最初はバッグのご注文ということで

お話を伺っていたデザイナーは、

鞄の中身を拝見すると、持ち物すべてが

重いことに気づいたということです。

 

当店の製品を持ちなれますと

他社製品の無駄な大きさや重さに対して

どうしても敏感になってしまいます。

ファスナー式長財布

「鞄の中にこれだけものが入っていて、

今回ご注文いただくバッグには

それぞれの持ち物に合わせて

内ポケットをたくさん付けていくとなると、

持ち物から軽くしていかないと

あまり効果を感じられないかもしれません。」

 

デザイナーは、ここまでのお話になると

ご依頼以上の内容になってしまうので、

どうお話ししようかと思ったということです。

180度開きます

お客様は「具体的にはどれのことを言ってますか?」

とご確認くださいましたので、デザイナーは

「ファスナーの長財布と、システム手帳です。」

と、その2点についての見込みをお話ししました。

 

現在そのふたつがどれくらいの重さかを計り、

当店でお作りするとそれがどれくらい違うかを

その場でざっとお返事したところ、

「それではそうしましょう。」と

お客様は納得してくださいました。

カードポケット部分

お写真をご覧いただくとお分かりのように

かなりの枚数のカード入れをお付けしましたから、

少しずつ軽くするための細かい努力と作業は

たくさん必要でした。

 

これだけの細かい作業に耐えうる素材は

当店特製牛革しかありえません。

一般的なヤワな素材では、

細かい段階での漉きができなくなってしまいます。

たくさん入るカードポケット

また、正しい方向性を持った作り方をしないと

製品自体の耐久性にも支障が出ますので、

かなり神経を使う設計になります。

 

「シンプルで美しく」見えるだけ、と思われてしまう

当店のオーダーメイド品には、

たくさんの、実際にお使いいただく時に向けての

細かい配慮と工夫が施されています。

カードと札入れ部分

軽く作るということは

煎じ詰めれば、持ちが悪い、ということにも繋がります。

それをどういうバランスで作るかは、

ひとつひとつのアイテムによりますし、

そのアイテムの仕様によって、まったく違ってきます。

 

当店が「オーダーメイドでお作りする」

ということは 、そういうこと。

 

だから、ひとりの職人がひとつのものを

最初から最後まで作るのです。

こんな細かい気配りを、どうやって

流れ作業でできるでしょうか?

札入れ部分

当店はフルオーダーの製作なのに、

ほとんどのお客様が、流れ作業で作っている

と 想像してらっしゃることを知り、

デザイナーはいつも驚いています。

 

当店でオーダーするお客様は

ひとりの職人を、一定期間雇ってくださっているのです。

だからこそ可能なオートクチュールの世界。

オーダーメイド革製品

出来上がってお届けしましたら

「思った以上にずっと軽かったねえ!

みんな手触りもいいし。」

というご感想をいただきました。

 

当店を信頼していただきまして、

ありがとうございました。

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