革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2016.05.4

フルオーダーメイド集大成の旅行鞄

長いお付き合いのお客様から

「いよいよこの旅行鞄を作りたいと

思い始めました。」

ご相談をお受けしたのは2年ほど前のこと。

 

それまでも

ご自分の使った履歴から、深く深く潜行して

何が自分に合うのかを導き出した

クライアントです。

 

革の旅行鞄

 

よくデザイナーが言っているのが

「使ったことのないものは要注意。

どんなに完璧にお作りしても、

クライアントの使い勝手に合うかどうかは

まったくわからないですから。」

 

オーダーメイドの旅行鞄

 

こんな形の革製品がないかとお探しの方で

もしそれを使ったことがないと聞けば、

デザイナーがいうことはひとつ!

 

「安いお店でビニールでも何でもいいから

一番似た形のものを使ってみてください!」

どこが似ているかは

クライアントによってさまざまですが。

 

鞄の厚み

 

そこまで話し合うのですから

当店デザイナーが行っている内容は

コンサルティング。

ただのモノづくりではありません。

 

ひとりひとりのクライアントに合わせて

もっともいいご提案をします。

他の人が使いやすいかどうかは

別問題。

 

外ポケット

 

そんなこんなで

どんどん前を見て出てくる質問は

リクエストされるお品の未来を表しています。

 

見たことのない事例に対しては

起きる前に防げる内容も、たくさんあります。

これが当店コンサルティングの真骨頂。

 

鞄の内装

 

この変わった形の旅行鞄も

もっともこのクライアントに合う内装に

変換されています。

 

そして何より

軽くてしなやかな持ち具合は

特製牛革のなせる業。

 

鞄の内装2

 

出来上がったものを見ると

なんとすんなり、なんと自然にあることでしょう。

 

しかし、この「自然であること」が

オーダーメイドの革製品を作る人にとっては

もっとも難しい、最終目的です。

 

すばらしいオーダーメイドのご注文を

ありがとうございました。

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