革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2017.02.24

メール相談で、初回にお願いする「絵、など」について

先日こんなことがありました。

ご来店のクライアントと面談中の出来事。

 

お電話でお問い合わせがあり、

短時間でお答えできる内容なら、と

ご希望を伺って、ある程度のお値段を

お答えしましたら、先方はさらに続けて

もっと細かくお話したいご様子です。

 

でもそれ以上は

ご予約くださったクライアントを

お待たせすることになるうえ、

ご相談を中断することはまずいですし、

なにより、仕様の正確な聞き取りなどを

お電話でやり取りし始めますと

ものすごくお時間がかかってしまいます。

 

フルオーダーメイドの受注は、

それほど難しいこと。

製作スタッフが製作の片手間に

できることではありませんから、

専任のデザイナーしか電話口に

出られない理由は、それです。

 

 

そこで、「いま来客中で

お話を伺っているお時間がありません。

よろしかったら簡単な絵を

メールでお送りいただけませんか?」

と申し上げたところ、受話器の向こうで

何となく詰まってらっしゃいます。

「折り返しでかけ直しましょうか?」と

お尋ねしても、答えはNo.

その後、その方からメールをいただき、

「塩対応」と言われてしまいました。

 

 

それで、もしかしたらその時

絵を送ってください、とお願いしたことが

問題になったのではないか、と

思い至ったわけです。

 

絵か、あるいは

似たようなものが載っている

ウェブサイトの画像があれば、と

言いたかったのですが、

こちらは早口

あちらはゆっくりの口調なので

簡単な説明になってしまいました。

失礼しました。

 

その後、はたと思いついたのが、

「絵を送ってください」とお願いした時に

感じた、その方の戸惑いの雰囲気。

はっきりと言われませんでしたので

察したのですが、

明らかに受話器の向こうで固まった感じです。

 

略図とかメモ図という言い方の方が

良いでしょうか?

簡単なものでいいので、

何をどう入れたい、

ということがわかれば良いくらいで、

ほとんどの場合

細かな寸法のご指定すら不要です。

 

それをご説明しても

「いやあ、絵はちょっと・・・」と

おっしゃる方は少なくないかもしれません。

 

 

でも実際、みなさんがよくおっしゃる

「普通のxx」の言う時の「普通」は

十人十色、人の数だけあります。

「欲しいのは普通の財布なんですが…」

と言われても、

正しく伝わらないことが多いのです。

 

この段落の下にアップした図は、

以前クライアントからいただいたものを

記憶を呼び覚まして描き直したもの。

 

こんな感じで描いていただければ、

必要ならばインタビューを行ってのち

私どもの方で、確認画をお描きします。

 

デザイナーと職人が「解読」して

描いたものが、以下のもの。

 

ご相談の中で

こうした絵をお描きしますので、

話していて内容がずれることはありません。

ですから、

 

「大雑把な見取り図」

あるいは「略図」で結構ですので、

ご自分で考えている内容を

出来る範囲でお描きくださり、

それに対して言葉でも、

こだわり部分のご説明をくだされば、

それでパーフェクトです。

 

それによって無用な誤解も生じにくく

かつ、お話もスムーズになります。

 

当店では、

「略図」あるいは「似たものの画像」

これさえあれば、直接お会いしなくても

ずれることなくお話を進めることが可能です。

 

だから遠方からの、

一度もお目にかかったことのない

クライアントが、たくさんいらっしゃいます。

 

当店デザイナーは、説明もプロ。

どんな内容でも、わかりやすく

行き違いのないように

お話を進めることができます。

これがプロの技。

安心して、お任せください。

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