革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2017.03.15

メンズクラッチバッグのフルオーダーメイド

ネットに載っていたバッグがね、

かっこいいと思って、作りたいと。

こういうバッグってなぜか

なかなかないですよね!」

ご来店くださったクライアント。

当店のオーダー例を

たくさんご覧くださったご様子です。

 

正面

 

「人によって持ち物が違いますから

大きさも、仕様も統一できないんですよ。

もし普通に大量生産するなら、

こんなに企画しづらい

アイテムもないでしょうね。」

 

この方は、大きな長財布をお持ちです。

大きくて厚いお財布を

そのまま持ち歩くのは、、、ということと、

他の必需品も一緒に持ち運んだうえで、

来客と一緒に

レストランなどへ出向いてもおかしくない

すてきなバッグが欲しい、というご依頼です。

 

前ポケット

 

クライアントのご職業とお立場を鑑み、

お出でになるお店を伺いますと、

なるほど、お財布だけ持って歩くのは

かなりいただけません。

 

でも、いつも仕事用の

大きなバッグをお持ちになることも

純粋な仕事時間と分ける妨げになりますし、

身体もずっと、重ったく感じます。

 

ペンフック付き

 

ということで、クラッチバッグを

どんな風にお使いになりたいかから

聞き取りをしていきました。

 

参考にしたのは、店頭にあるこのお品

数年前から、この手の

コンパクトな身の回り品入れ鞄が、

男性の間では人気のひと品です。

 

ポケット

 

今回は大きな長財布をすっぽり入れるので、

変則的にファスナーを片側に寄せました。

この大きなスペースに

取り出しやすいゆとりをもって、

長財布が

すっぽりと、気持ちよく収まります。

 

内側

 

反対面には

鍵の束とたばこセットが入って、

それを取り出しやすくするための

ギミックを施したポケットを

ふたつお付けしました。

 

入れるものとレイアウトを

はっきりさせてくださり、それ以外は

ある程度お任せくださったので、

製作途中でどうしようか?と迷ったことは

ベストの状態に変更して

お作りすることができました。

 

取手

 

私どもがどんな仕事の仕方をするかを

オーダー例からご理解くださったので、

細かいコントロールは一切せず、

信用くださったことは

最高に嬉しいことで、

すばらしいクライアントです。

 

マチ

 

ものを製作する時、とくにそれが

当店のように

微妙な寸法やゆとりを要求される製作物や、

世界中探してもどこにもない

アイテムだったりしますと、

長いキャリアを以ってしても

思わぬ落とし穴がしょっちゅうあります。

 

そんな時それが、

クライアントにご相談する内容なのか、

こちらで解決すべき問題なのかを

はっきりさせる判断に迫られます。

 

その判断力と、わかりやすいご説明の力を

ご理解いただけることが、

この仕事の醍醐味です。

すばらしいクライアントにお礼申します、

ありがとうございました。

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