革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2017.07.1

定番A4コーディショルダーバッグの改変版

当店では、定番の改変は

必要と思われたら、すぐ行います。

今回改変になったのは

ショルダーバッグの「コーディ」。

 

軽くて、見た目よりも入るので

定期的にご注文が入る鉄板バッグです。

 

正面

 

今回リクエストをくださったのは、

このショルダーバッグに

カメラを入れて持ち歩きたいという

男性クライアント。

 

その他の中にお入れになるものを伺うと

やはりA4サイズのクリアファイル、

というお返事をいただきました。

 

サイド

 

斜め掛けと片方の肩掛けをなさる

とのご要望から、

この改変を思いつきました。

 

改変は

ショルダーストラップの作り方と、

それから引き出された、

本体を柔らかいルバルで作る

という、素材に対する二点です。

 

後ろポケットマグネット

 

斜め掛けをすることで

ショルダーひもの付け根に

負担がかかりますから、

付け根には金具をかませました。

 

ショルダーひも自体の幅も

肩に掛けた時、楽な幅に増やしています。

 

従って、バッグ全体の容量も

少し増えています。

 

かぶせマグネット

 

今まで素材は、タシを使っていました。

そうすることで

シャープで都会的な雰囲気を

出していましたが、

今回ルバルにすることで、イメージを

少しカジュアルに傾け、何よりも

身体が楽できるようにしました。

 

パッチポケット

 

デザイナーの年齢が上がる、ということは

それにつれて、どんなことが

疲れた身体に必要なことかを

熟知するということです。

 

使う素材は柔らかくなり、

より軽く、より使い易くを目指して

さらに改変されて行っています。

 

ファスナーポケット

 

ショルダーひもの作り方が変わったのは、

今までのような

エッジを磨いた仕上げだと、

デリケートなニットのようなものが

引っかかることが気になったから。

 

こんな風な細部へのデリカシーの

積み重ねが、

使い勝手を格段に変えていきます。

 

底敷き

 

バッグ類は

ものを入れて持ち運ぶという

目的があるため、

実際に構想するときには

たくさんの制約が出てきます。

 

だから、あまり奇抜な形は

存在しないのです。

 

当店では、定番ひとつひとつを

大切にして

さらにブラッシュアップさせることで、

時代とともに歩めるものづくりを

目指しています。

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