革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2017.07.22

当店リュックバッグ&ポーチの裏地張替え 

15年以上前にお作りしたリュックは、

手で持てるバッグとしても使えるタイプ。

 

「しばらく使ってなかったのですが、

また使いたくなって。

裏地を取り換えていただけませんか?」

 

裏地張替え

 

他に当時お作りしたポーチも

お持ちくださいました。

 

リュックはタシでお作りしたもので、

ポーチは柔らかいルバル製です。

 

どちらもツヤよく

美しいテリになりました。

よく撫でてくださってありがとうございます。

 

リュック

 

当時の裏地は

よくある布のビニールコーティングで、

だいたい10年ほど経つと

使っても使わなくても劣化し、

べたつくようになるものでした。

 

お色は黒かダークブラウンしか

ありませんでしたね。

 

今は、本来なら

バッグを作るような質のナイロン地を

使っています。

 

10年以上前から

そのナイロン地にデザインを施し、

たとえ黒い色の裏地でも

中が見えやすくなるようにしています。

 

この裏地、現在は

4色の中からお選びいただいておりますが、

裏地のお色が明るくなると

中が見やすくなり、

見ていて楽しい気分になります。

 

ポーチ

 

この素材を初めて使い出してから

もう10年以上になりますが、

この裏地の取り換えは

まだご依頼ありませんので、

前のものより長持ちしそうです。

 

当店は、日々こうして

品質の向上に努めています。

 

それがほんとうにわかるのに

10年という時を必要とするなんて、

驚くような時の流れを

必要とする仕事ですが、

こういうタイプの積み重ねを

必要とする仕事が他にはないと思うと、

「今」には忘れ去られた

「時の流れ」を継承していく仕事、

とも思います。

 

時を経るほどすばらしくなる革は、

あなたを象徴する

アイコンとなってくれている、と

心から感じます。

このたびもありがとうございました。

 

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