革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2017.12.8

定番エブリディバッグのカスタマイズ

「うわあ、軽いわねえ、このバッグ。」

同級生の女性が訪ねてくれました。

 

「一度お店と作品を拝見したいと

ずっと思ってたの。

じつは欲しいものがあって…」

嬉しいですね。

 

エブリディバッグ

 

「軽いバッグが欲しくて。

それで、ものが探しやすいように

その中にそれぞれの小物用ポケットも

付けて欲しいと思ってました。」

 

当店のオーダーゾーンに

ばっちり入るオーダー内容です。

さてさて、彼女は

どんなバッグがお好きなのでしょう?

まずはひと通り定番をご覧いただき…

 

ひと目で気に入ってくださったのが

「エブリディバッグ」でした。

「この柔らかいラインが、素敵ですね。」

 

正面

 

いろいろお話していると、

色にもこだわりがあって

「ルバルという革よりも

もう少し濃い目のワインがいいわ。」

ということで、

姫路の革をお入れしました。

 

これは最近多用している革ですが、

イタリアで革作りを修行してきた人が

作っている革、ということです。

どうりで日本の革っぽくないと思いました。

 

一概にイタリアの革が良い、

ということではありません。

でもこの革は、

イタリア製の革の良いところを

生かして作られています。

色も豊富なのは、かなりの魅力。

彼女の望む

最初からシックなワインカラーもあります。

 

そしてこの革は、雨が当たっても

雨ジミができないタイプの革。

典型的な「変わらない革」です。

 

外ポケット

 

このように、もし、革の色や

素材に望むことがあるのでしたら、

何でもお話しください。

 

当店のイチオシは

当店だけの素材牛革ですが、

すべての人がその革を望んでいるとは

限りませんから、当店では、

ある程度の選択肢を持っています。

 

よく「一番良い革はどこの革ですか?」

とお尋ねされますが、デザイナーは

「それは、人によって、目的によって

変わってきます。」

とお答えしています。

 

それほど、人によって

ご自分が持つ革製品に対して

望む内容が、違うからです。

 

角

 

その「ある程度の選択肢の革」は、

今まで使ってきて

問題の起きなかった革、

経年変化が良い、あるいは

その両極で 変わらない革、

それから、ずっと定番で

品質が変わらず入手できる革、という

基準でお選びしています。

 

そういった基準でお選びしている革でも

それぞれ革の特徴が違いますから、

オーダー品を作る時の

製作方法はどれに対しても変えています。

リクエストされる革が変わるたび、

ぜんぜん違う作り方を

しなければなりません。

 

アイテムによっても

製作方法は全く変わりますから、

革の種類xアイテム数 の分だけ

製作方法があるんですよ。

気が遠くなるようなお話です。

 

内装

 

そしてまた、人によって

軽く作って欲しい、

多少重くても、自立するようにして欲しい、

柔らかい革でも硬く作って欲しい、etc.

さまざまなご要望をいただきます。

 

それに合わせて

質感を変え、作り方を変えることが

どれだけ大変な作業か

ご想像いただけますでしょうか?

 

同じものをふたつお作りすることは

まずありません。

毎日毎日が新規のお品との格闘です。

 

内装2

 

私どもがお売りしているものは、

具体的には

バッグや革製品ですが、

いつもお書きするように、

ほんとうは

「快適」なのです。

 

お品を通してお渡ししているものは、

「心と身体の健康」なのです。

 

軽くて使いやすい

革製品をお使いいただくことで、

気持ちよくお過ごしいただくことができ

身体への負担も少なくなります。

 

ファスナーポケット

 

少数ではありますが、

身体のどこかが不自由な方に対しても

その方にとって

使いやすいバッグをお作りしたり、

小物を作ったり、としています。

 

健康は宝です。

身体の健康も大切ですし、

毎日笑って過ごせる、という

心の健康も大切です。

 

使い勝手の悪いものを持って

使うたび舌打ちしたくなるようなものを

お持ちのみなさま、

ぜひ当店にご相談ください。

 

そういう

小さな不満がたくさん重なることで、

笑って過ごせるはずの毎日の時間は

減ってしまいます。

 

私どもは、

それを変えるお手伝いができます。

それをとても嬉しく思います。

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