革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2017.10.27

スマホケースのフルオーダーメイド、革の色について

今日は

悲しいオーダー例のご紹介です。

 

本体の革のお色が

クライアントのイメージと違う、と

こんなに美しいお品にできたのに

喜んでいただけなかったお話…

 

メールでやり取りした

初めての黒星ケースです。

 

 

あるクライアントから

お写真付きの指示書をいただきました。

 

市販品と同じデザインで作った時の

お見積もりをお知らせください、

とのお尋ねです。

 

その中には、

製作側が決めざるをえないような

技術内容にまで及ぶ

ご指定をいくつか

いただいたのものですから、

当初はお断りしました。

 

ところがその後のお返事を拝見し、

いくつかご確認をいただく、などして

それなら大丈夫です…

という風に話が進み、

ご注文をいただくまでになりました。

 

 

メールでのやり取りの始まりが

そんな感じでしたので、

たまたま今回に限って、なのですが

本体のお色のベージュについては

どんなベージュなのかを確認せずに

進めてしまったのでした…

その他のいろいろ細かい点や

赤いリボンの革の色は

念入りに確認したにも関わらず、です。

 

何が何でもこの色でなくっちゃ!

とおっしゃる方のご注文は、

正直に、それは不可能なのでごめんなさい、

と、普段は申し上げているのですが、

 

今回は、その他の要素の詳細なご希望が

いくつか出ていたことに集中するあまり、

今考えると

ウカツにもすっかりその点は

抜け落ちていました。

こういうことがあるんですね…

 

 

おまけに

デザイナーのPC上画面では

さほど色が違って見えなかったこと、

それから

クライアントからのご要望中に

ベージュ色に対する

そこまでのご説明がなかったため、

どんなベージュ色を望んでいるかを

お尋ねすることなく、

お話を進めてしまいました…

ごめんなさい。

 

そのため、

見本になった市販品とは

段違いの品質の差があるにもかかわらず、

その点にはまったく見向きもされない

という結果に…

 

ピンポイントで革の微妙な色合いに

こだわっていらっしゃるみなさま、

それだけは私どもの持っている技術では

どうにもなりませんので、

その場合はお断りせざるを得ません。

どうぞご了承くださいね。

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