革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2018.04.30

小銭入れ財布&ギャラクシーケース 777

こんなご希望のクライアントも

いらっしゃいます。

 

「これひとつで外出できるよう、

小銭入れがあって、カードの入る

スマホケースを持ちたい。」

 

 

とにかくご希望をお話しいただけば、

クライアントのお気持ちになって

いろいろなご提案をし、

解決方法を見つけるのが

当店のやり方。

 

 

しかもこのクライアントは、

スマホを立てて画面を見たい

というご要望もお持ちで、

なかなか複雑な出来上がりとなりました。

こんなご要望は、初めてです。

 

 

当店での同じタイプのアプローチの定番は

テックポーチ

お財布の中にスマホを入れて

これひとつ持って歩こう、というのが

その考え方の基にあります。

本件は、その逆ですね。

まことに、人の数だけご希望があります。

 

 

何を持って、何を持たずに出かけるか?

これが、ご希望アイテムに対する

考え方の基礎を作ります。

 

 

そして、硬い面に対して、

どうしたら使いやすい小銭入れができるか?

 

案としてうまくまとまっているものは、

出来上がり品が

全く自然に見えます。

しかしそれは

考えに考えた結果です。

削ぎ落して削ぎ落して、

シンプルにして行きます。

 

 

表立った技術の習得にも

時間はかかりますが、

ここまでの考え方を

誰もができるかと言ったら、

誰でもできるものではありません。

頭の中の抽象的な技術は、

なかなか伝えることのできない

微妙な内容です。

 

でもそれがあるからこそ、

どんなものでもお作りできるのです。

 

クレームのない

フルオーダーメイド製作の秘密は、

デザイナーと製作者との

頭の中にしか、置くことはできません。

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