2018.11.20
ヘビ革の手帳カバー 77
ずいぶん前に
手帳カバーをお作りくださったクライアント。
「そろそろ
他の革で欲しくなりました。」
とおっしゃってくださり、
今回お選びくださったのが
スネーク革。
スネークで手帳カバーをお作りするのは
もしかすると
長い歴史の中でも
初めてかもしれません。
スネークの革には
今回お作りしたブラックの他、
柄のよくわかるナチュラルカラーや
その他のお色があります。
ブラックだけが
柄をすべて隠してしまいます。
ここでスネークと言っている革は
水ヘビで、長さは1.5mくらいあります。
水ヘビの場合、
1.5mがすべて使えるわけではありません。
真ん中は幅広いですが、
上と下に向かって
どんどん細くなってしまうからです。
ですから、
お目当ての幅が取れる部分と言ったら
じつはほんの少しなのです。
よくこのブログで
「見える材料費、見えない材料費」
ということを申しますが、
これもまさにその「見えない材料費」です。
量産品であれば、
なるべくパーツを小さくして
革を継いで作ることで、
一枚の革を全部使いきることができます。
しかしオーダーの場合、
そんなことは不可能です。
誰もが違う革を欲しますから。
ですが、革は長持ちします。
このクライアントも、
以前のものは、
既に7年ほど使ってくださいました。
まだまだ使えますので、
気分転換で二つを使い分けることが
できます。
楽しいと思いませんか?
ご注文、ありがとうございました。