革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2018.08.25

オーダー品の見積もり金額を落とす意味、について

初めて当店にご相談くださる方の中には、

安価な材料を使えば

お見積もり金額を下げることができる、

と思っている方が少なくありません。

 

でも結果的に、ほんとうに当店の

クライアントになってくださる方は

たいてい、そのご希望の注文品を

製作することができる人が少ないことを

よくご存知ですし、

どれだけ手間がかかるものであるかで

お見積もりの多寡が決まるということを

ご理解くださっています。

 

 

本日ご紹介するお財布のクライアントは

そこをきちんとご理解くださっていて、

どうすればご自分のオーダー品が

不便でなく、満足でき、

お金をかけるだけの価値があるものになるかを

お考えくださいました。

 

 

見本をお持ちくださったのですが、

まずは見本と同じに作るとおいくらかを

お尋ねになりました。

 

お見積もりを申し上げますと、

「それでは、こうした場合は

おいくらになりますか?」と

もう一度、違う方向から

お尋ねいただきました。

 

 

それは、見本のままであれば

もちろんご不満はないのですが、

じつは”ある部分”については

あってもなくてもいい、

と感じてらっしゃったからです。

 

ご相談の時にも

その旨を伺っておりましたが、

まずは見本通りの場合は、と

お見積もりをお出ししたわけです。

 

しかしその”ある部分”があることで、

お値段がぐんと上がる内容だったのです。

 

 

それで今回の

変更バージョンが出来上がったのですが、

こういう選択をなさったということは

おそらく、オーダーすることに

慣れてらっしゃるお客様だと思われます。

 

 

お見積もりをお出ししますと、

「材料はお安いもので結構ですから、

もう少し下げられませんか?」とか

「どこを削れば

もう少し下がるでしょうか?」と

お尋ねになる方もいらっしゃいます。

 

材料費うんぬんよりも、

そのオーダー品を

満足行くように作ってくれる人が

この世の中に

どれだけ存在するのか?

 

そして実際に何かを削り、

その結果

予算内に収まったお品を入手して、

満足行くものとなるでしょうか?

 

 

そんな時デザイナーはこう言っています。

「私はケチんぼだから、

何でも願いをかなえてくれるという

オーダーだというのに、

少しの金額の違いで

こだわりの部分が満たされないものに

それだけお支払いするほうが

長い目で見ると

もったいないと思うんですよ。」

 

みなさまがご注文くださるお品は

この世にたったひとつ。

どこにも存在しないものを

作ってもらう、ということです。

 

そして、長く使うものであれば

気持ちのいい毎日を

より長く経験できる、

ということです。

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