革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2018.09.20

25年前の定番クラッチバッグ 83

以前のバッグをお使いいただき

25年以上経った今、

再度ご注文いただいた

クラッチバッグをご紹介します。

 

とても使いやすくて

ずっと使ってらっしゃったのですが、

そろそろくたびれてきたな

とお思いになったそうです。

 

25年前と申しますと、

2.4ミリの厚みの一枚革で

お作りすることが

まだ少しはある時代でした。

 

 

ちょうどそ少し前くらいから

一枚革仕立ての製品を卒業して、

軽いバッグをご提案していこうと

心に決め、どうやって作ればいいのかを

模索し始めた時代です。

 

デザイナー自身が年を取り

若いとは言えない年齢になると、

革製品に対する好みが変わってきました。

 

前々からそういう指向性でしたが、

デリケートでおとなが持てる

都会生活に似合うもの、

つまりスーツやきちんとした格好に

似合うものを、

この、カジュアルだという印象のある革で

作っていきたいことが

はっきりしてきたのも、その頃です。

 

今もそうですが、

このタイプの革を使った製品は

カジュアルなものが圧倒的に多いです。

 

 

それに、一枚革でお作りしますと

使った良さはきっちりと出るのですが、

いかんせん重く、

年齢が上がってくるほど

持ちたいと思わなくなってしまいます。

 

そこで、一枚革には及びませんが、

なるべく丈夫でなるべく軽い

革製品を作ろうと、

長い年月かけて研究してきました。

 

それがすこし前からやっと

どんなアイテムに対しても

製作できるようになり、現在

みなさまにお作りしているわけです。

 

試行錯誤の連続で、

なんと長くかかった研究でしょう。

そしてそれは、

現在も続いています。

 

 

このクラッチバッグは

当時定番としてお売りしていました。

その時は裏地もない一枚革の

シンプルなバッグでしたが、

今ではこうして

裏地をお付けすることで丈夫さを保ち、

軽く持てるものに変化しています。

 

その間に狂牛病の影響で

なかなか厚い革が入手できなくなったり、と

こうした手法を開発してなければ

お店としての存続が危うくなるような

展開もありました。

 

常にもっともっと良いお品を…

と思って新しい製作を考えることが、

知らず知らず

お店の存続に大きく関わっています。

 

これからもみなさまに

喜んでいただけるモノづくりを

していきたいと思います。

長い間お使いくださり、

リピートしてくださるみなさまに

心からの感謝を申し上げます。

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