革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2018.12.1

タテ型のメンズトートバッグ 85

見本でお見せいただいたバッグは

とてもカッコよいデザインでした。

 

しかし質感的にかなり柔らかいことから

ものが中で混ざり合って

探しにくくなり、

それがどうにもストレスになる

というお話でした。

 

 

こういうデザインのトートバッグは、

本来 柔らかい革を使って

縫ってからひっくり返す仕上げ方なので、

最初から柔らかいのが当然で、

使っていくうちに

柔らかくなり過ぎることも当然です。

 

質感について、使いにくい

と感じる方は多いのですが、

いかんせん

作る時に柔らかさが必要なので、

 

このデザインと

使い勝手にとって裏目に出ることとの

どちらを選ぶか、ということに

なってしまいます。

 

量産品でしたら、

こんな悩みは

まったくないでしょうが…

 

 

そういったお話をしてもなお

柔らかい形で作り、

なるべく自立するバッグにしたい

というご要望が多いために、

当店が製作するうえで

四苦八苦することは少なくありません。

 

こちらもそうしたお品で、

きっちりと自立して使えます。

 

それは、製作方法もありますが、

当店特製牛革が

特別な素材であるために、

可能になることです。

 

 

小物の多い持ち物の方なので

今回は、それぞれの小物が

行方不明にならないよう、

小分けのポケットを

たくさんお付けしました。

 

また、今回使った裏地素材は

張りのある豚革です。

 

こんなところにも

クライアントのお好みと、

自立させるための工夫が

両立するよう、

考えられています。

 

 

さらに今回

仕切りの中にさらに

内ポケットをお付けしています。

 

このご希望はかなりレアで、

初めてのトライでした。

 

毎回毎回が初めて作るものばかり。

だからこそ

オートクチュールはやめられません。

 

このたびもありがとうございました。

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