革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2020.02.18

ショルダーバッグと一体になるファスナー長財布セット 96

昨年末、大作が目白押しだったことは

お書きしましたが、

よくよく振り返ってみますと、

昨年は難しい案件の比率が

とても高かったことに気づきました。

 

 

本日ご紹介するこのショルダーバッグも

メールでのご相談が長きにわたり、

遠方の方とのやり取りとしては

最長だったかもしれません。

 

クライアントが

現在お使いのバッグを基にして

ご説明くださいましたが、

 

 

使っている中でのいろいろな思いがあって、

何が良い選択なのかを

見極めていただくまでに

さまざまなやり取りをしました。

 

「このバッグには

何がどこまで入る大きさにしたいのか?」

オーダーメイドの場合 これは、

もっとも大切な問いかけです。

 

 

最終的にどれくらいの大きさにして

何を特別なポケットに入れる、つまり

何を分けて持つか、ということは、

コンサルタントの方で決められる内容では

ありませんから、

 

お互いに詳しく説明し合いながら、

クライアントに決めていただきます。

 

 

このたびのバッグの変わったところは、

一枚目のお写真で

ん?とお思いになったと思いますが、

 

ショルダーバッグに

着脱可能な

ファスナー長財布が

取り付けられていること。

 

 

このようなバッグが市販品として

売られていたということで、

まことに驚く発想があるものです。

 

クライアントによりますと、

「お財布が外にあると

小銭もカードもすべて

出しやすいんです。」とのこと。

 

 

「たまにお財布だけ持つこともあります。」

というわけで、

着脱できることが必須でした。

 

見本品はお写真で拝見した限りですが

もっと単純な付け方をしているので、

長財布を外した時には

きれいに見えません。

 

嵩張らず、しっかりとくっついて、

ご希望どおりマグネットで

取り外しができる付け方は、

なかなかきれいで

丈夫にまとまったと思います。

 

 

ファスナー長財布は

ファスナー部分の厚みを厚くして、

中身がたくさん入るようにしています。

 

見本バッグのお財布は

ファスナー部分の厚みが少なく、

パンパンになっているようだったからです。

 

 

このお財布がバッグにくっついていると、

小銭入れはぱかっと開いて

全体が簡単に見渡せますから、

たしかに出し入れがしやすいと思います。

 

それぞれの部屋の用途に合わせて、

マチの厚みを引き出していきます。

この塩梅が案外難しいことです。

 

 

こうして単品でお見せすると

わかりにくいかと思いますが、

このお財布は思い切り開いて

90度くらいになるようにしています。

 

それ以上の角度になると、

バッグに付けた時

小銭が出てしまう恐れがあるからです。

 

 

カード入れはタテ入れで

摘まめる部分の多いタイプですから、

これも取り出しやすいはずです。

 

最近は

このタイプのファスナー長財布が

増えてきていますが、

たくさんカードが入る割に

薄く収まることが人気の理由と思います。

 

今頃役立ってくれているでしょうか。

このたびのやりがいあるご注文、

ほんとにありがとうございました。

 

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