革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2020.02.29

パーフォレーション イニシャルの入ったトートバッグ 910

昨年末の大作シリーズ、

ご紹介を続けたいと思います。

 

トートバッグのご注文は

以前に比べますと

ずっと多くなっていますが、

ここまで凝ったタイプは

初めてといえましょう。

 

もちろんお仕事で大活躍するための

トートバッグです。

 

 

パッと見、まあトートバッグだな、と

思われると思いますが、

よく見ていただきますと

正面中央になにやら模様が入っています。

 

これがパーフォレーションという

技法で作った、クライアントお気に入りの

イニシャルデザイン。

M25と入っています。

 

 

ある程度大きめだけれど

上品さを保って欲しい、ということで

何度も文字の大きさを試しました。

 

ひとつひとつの穴が小さければ

後ろにお入れしているブルーの色が

はっきり見えません。

 

後ろにきれいにブルーが見えて、

なおかつ、上品な大きさに、というところが

なかなか難しいお題でした。

 

 

その他、外ポケットの端にも

M25の後ろに入れたお色を

ちょこっとだけかませています。

この太さも、とても微妙です。

 

作りたい形を

絵に描くことは簡単ですが、

 

いざそれを立体で表現するとなると

思った以上に難しい、という

好例と思います。

 

 

どんどんお写真出していきますが、

外ポケットの中にも

内ポケットがあり、

小物の出し入れが楽になるよう

ご提案しています。

 

また、このバッグは

時にキャリーバッグの上にも載る、

という条件のため、

後ろ面には

持ち手に通すベルトもあります。

 

 

 

最近では、このベルトの太さが

細い方が良い、というご希望が

多いかもしれません。

 

裏面のベルトは

こんな感じです。

しっかり作ってありますから、

どんどんお使いいただけます。

 

 

ベルトを使わない時には、

どこかに引っ掛からないように

マグネットで留められます。

 

 

そしてそのベルトの下にも

大きい外ポケット。

 

 

マチにもポケットが付いていて、

ちょっとしてモノが入れられます。

 

 

革を使って

これだけのポケットを付けるだけでも、

大変な作業です。

 

こうしたポケットの多いバッグは

本来、ナイロン地に向いた作りですが、

当店では、ここまでのお品を

お作りすることが出来ます。

 

 

上部はファスナーで留められますが、

入れるものによって

形を変えられるように、

端の方が開いた形の

ファスナーにしています。

 

 

このような仕様のバッグをご希望の方は

多いのではないでしょうか。

 

それなので、細部まで

余さず仕様をお見せします。

 

同時に

当店の技術もおわかりいただけると

思います。

 

 

こうして出来上がっていると、

さしたる苦労もせず

簡単に作ったように見えることと思います。

 

しかし、一点だけのために

すべての整合性をチェックしながら作る、

ということが

どれほど大変なことか、

こういった

すばらしく工程の多いバッグをご覧いただき、

少しでもご想像いただけますと幸いです。

 

 

ここまで複雑な仕様のお品を

うつくしく仕上げることが

どれだけ稀有なことか、

ご想像いただけると嬉しいです。

 

「大変なことをしていても、簡単に見える」

これが本物のプロです。

 

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