革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2020.07.22

「エクステンション」ベルトというアイデア

以前ご注文くださったクライアントが

「こういったベルトを作りたいです。」

と、久しぶりにご来店くださいました。

 

お手持ちのベルト3本お持ちくださり、

まずアイデアをお話ししてくださいました。

 

 

上のお写真をご覧ください。

お手持ちのベルトが

年を経て短くなったことから、

このようなエクステンションベルトを

思いついたとおっしゃっていました…

 

手前のベルトを

右側のベルトに取り付けて、

長さを長くしています

(クライアントによるお写真です)。

 

 

ハイブランドのベルトの

バックルを気に入って何本もお持ちで、

今回のベルトには

そのバックルを使い回しましたから、

金具の質感はパーフェクト。

 

下のお写真の白いベルトが

エクステンションベルトのバックルに

なりました。

 

余談ですが、

バックルをきれいに外しましたから、

このベルトも再生しようと思ったら

再生することが出来ます。

 

こういったデリケートな

サイズ調整用ベルトは、

どれほど長くするかが考えどころです。

 

 

そこでまずクライアントが

お持ちくださったのが、

下のお写真のサイズの考え方。

お見事!です。

 

これをたたき台に話し合って、

やや短くすることを

決めていただきました。

 

こういった微妙な課題こそ、

ふたつの頭で考えるこごで

最善の解決策が出ます。

 

ご注文いただいたのは

普通のベルト1本と

(こちらもバックルはお持ち込み)、

ご紹介したエクステンションベルトです。

 

 

こういった「ナカイチ」と呼ばれる

バックルを付ける時、

ベルトの厚みを

きっちり調整しませんと、

「使えない」ことが起こってしまいます。

 

どの製作物にも

さまざまな落とし穴があるんですよ。

 

こういった時代なので

出来上がったベルトはお送りしました。

 

そうしたらいただいたのが、

きっちりしたお写真と、お礼のご連絡。

ほんとにありがとうございました。

以下にご紹介させていただきます。

 

 

************

昨日、ベルト二本頂きました。

お世話様でした。

こげ茶ベルト、しっかりした作りで、

サイズもピッタリでした。

 

もう一つの、エクステンションベルト。

サイズ、幅共に、ピッタリでした。

 

驚いたのは、ベルトの質感、色味が

元々のベルト、

H社のバレニア製、フォーブ色に

似ている事でした。

元々のベルトを、お預けしたのでも無いのに、

これだけの一致にビックリしています。

流石ですね^_^

************

 

 

今の時代

この種の革を作ること自体が

環境的に困難になっていますが、

当店だけの特製牛革は

さすがの栃木レザー製、

きちんと作られています。

 

この革は

現在どこのハイブランドでも

見つけられなくなった革ですが、

まだ当店では、現役で使われています。

 

まっすぐにお作りしたベルトも、

使って馴染むことで

持ち主のウエストに沿ったカーブが出ます。

 

それは、中に入れた「革の芯材」の

おかげです。

こんな丁寧な仕事をしているところは

ハイブランドでも少なくなってきました。

ぜひその

はめ心地の良さを味わってください。

 

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