革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2021.12.20

お気に入りのキーホルダーを再現しました。

 

赤いエッフェル塔のようなキーホルダーを

ご希望いただきました。

「とても気に入っているんです。」

 

 

 

 

小さなお品で細かい細工のものは

「ちゃんとできてますね」という感じで

その姿が当たり前のようにお作りしていますが、

 

革を切る包丁の刃はずっと幅広いですから、

カットしたい場所の大きさに合わせて

切る方法も選ばなくてはなりません。

 

また、微妙なラインをきっちり出すには

ひと息で切らなくてはなりません…

と、製作ハードルは高くなります。

 

 

 

 

右が見本になったキーホルダーですが、

こうした量産品の小物の作り方は

「型抜き」というものになります。

 

刃のついた型があり、それを使って

機械でパッパッと抜いていきます。

 

型を作る方法は

いまではデータを使って作れますから、

それこそあっという間にできますし、

この大きさであれば、たった一枚の革から

数百は作ることができます。

 

 

 

 

そういった製作の仕方をしているものを、

手断ちでお作りするには、

みなさまの想像以上に時間がかかります。

 

まず型紙を作って、次に

どの刃物を使うことが

このサイズのこの形に一番向いているのか、

それから

当たり前のようにきれいに縫っていますが

針目に破綻がないよう整えています。

 

バッグよりも、細かい小物を作れる人の方が

少ないのは、そんな理由からです。

 

小さなものでも大きなバッグでも、

全力でお作りするしか

きちっとお作りする手立てはありません。

この度の楽しいご注文、ありがとうございました。

 

 

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