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カードが4枚入る、ベルトに吊るすキーケース
「今度は
父のキーケースを作りたいです。」
遠方の方から
嬉しいご依頼をいただきました。
以前お作りした
お母様のスマホケースを
気に入ってくださったようです。
ありがたいことです。
今回は
最初に簡単な絵を描いていただいて、
ご相談をスタートしました。
ベルトから吊るして使うため、
キーケース自体を
ファスナーで閉められるように、と
ご希望をいただきました。
「なるべく小さくしたいですが、
カードが入る大きさにしてください。」
お入れになるキーの本数は少ないですが
人によって
いろいろなキーをお持ちですから、
遠方からのご注文の場合、
現在お使いのキーのすべての
お写真を頂戴し、
入るかどうかを吟味してから
正式なご注文として承ります。
それはかなり難しい判断です。
カラビナでそれをベルトに吊るしたい、
というご要望も伺いましたから、
ご希望のカラビナを探してみましたが
それに近いサイズのモノがありません。
そこでカラビナではなく、
革で作るベルトループを
ご提案しましたら、OKとなりました。
ここがおもしろいところですが、
ご注文者は
現在使っている現物で考えますから、
それ以外の選択肢は
あまりお持ちでありません。
また、オーダーをお受けする私たちは
なぜカラビナなのかは知りませんから、
きっと何か訳あっての選択だと
思っています。
もし最初のご希望のまま
以降の話し合いがありませんでしたら、
あまり良い金具がなかったとしても、
カラビナになってしったところです。
そこでカラビナを
どのように使っているのか伺って、
代替案として
ベルトループのスケッチ画を
お送りしました。
オーストリッチ革のベルトを
使う方ですから、
これはもうこのベルトループだわ、と
お互い確認してこの形にしています。
カラビナよりエレガントに
お持ちいただくことができます。
カードは内側、
向かって左側に別々に3枚、
右側に1枚、外面にも1枚入ります。
どのカード入れにも
複数枚入れることができますから、
入れようと思ったら
かなりの枚数が入れられます。
このような順番を踏んで
出来上がったキーケースです。
ご注文者とそれをお受けする人が
キッチリ話し合うことで、
より良い仕上がりになる良い例です。
とにかく何でも話し合うこと、と
あらためてよくわかった事例でした。
このたびのご注文も
ありがとうございました。