革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2023.02.9

2年お使いくださったゾウ革二つ折り財布の経年変化

ゾウ革のお財布をご注文くださった方が

「最近

小銭をあまり持たなくなりました。

もっと薄いお財布にしたいので、

作り変えていただけませんか?」

とお持ちくださいました。

 

当店でお作りしたものであれば、

製法も仕上げ方もわかっていますし、

 

市販品によくある「ヘリ返し」

という製法ではないため、

最初の針アナを辿って

もう一度縫い直すこともできますから、

ご希望内容によっては

お応えすることも可能です。

 

今までお作りした製品であっても、

「これは?」とお考えのことがあれば

この方のようにご相談ください。

まずはできるかできないかを検討します。

 

 

 

 

 

 

いまはその作業中ですが、

2年ほどお使いいただいたゾウ革を

最初に拝見した時、デザイナーは

「うわ、きれいになりましたね!」

と思わず

お写真を撮らせていただいたようです。

 

ゾウ革がどのように経年変化していくか、

たまたまこの方の斑柄が

ゾウ革の中で特殊な部分のため、

デザイナーも初めて見たとのことです。

 

それにしても華の集まりのような

仕上がり方です。

この方にはよくお似合いです。

 

深い線の斑が入ったものは

逆に凹凸がはっきりしなくなって、

全体に光った感じになり

むしろ平たいように見えるのですが、

 

こちらは、凹凸がはっきりとして

まるで海の中を覗いているようです。

 

ゾウ革のこういった斑柄部分も

あまりまとまった広さで取れないので

こちらも珍しいタイプですが、

これからさらにどのように変化していくか、

まことに楽しみな革です。

 

 

 

 

 

 

当店の特製牛革もそうですが、

経年変化をする革がお好きであれば、

ゾウ革や爬虫類にも

独特のおもしろさが出てきます。

 

最近は珍しい革の色は少なくなりましたが、

当店が懇意にしている

エキゾチックレザーのお店では、

しっかりした染め工場を使って

良い色に染め上げたものが揃っています。

 

もちろん今日ご紹介している

このゾウ革のような黒は、

絶対的にうつくしい定番と思います。

 

ご自分がどんな風に育てたいのか、

そんなことをお考えいただいて

ご注文品の革をお決めになるのも、

楽しいフルオーダーメイドの世界です。

 

 

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