革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2024.10.31

改変した新しいベルト 2408N

先日お作りした

アップルグリーンのベルトには

「細くぎゅっと締めると

革が柔らかいので、金具が外れてしまうの。」

というご連絡を頂戴しました。

 

 

 

 

 

 

このベルトが気に入ったとのことで、

もう一本ハイブランドの革

「アネモネ」というパープル系のお色で

ご注文いただいてますから、

さて、さて、どのように直しましょうか…

 

 

 

 

 

 

見本ベルトと同じ厚みの革で

同じ感じでお作りしたのですが、

 

最初に見本ベルトもぎゅっと締めると

ピンが外れることは聞いていましたから

多少の改善はしていました。でも

それでは足りなかったようです。

 

 

 

 

 

 

一筆書きのようなバックルの付け方をした

ベルトなので、ここをきっちり踏襲することが

デザインをいじらずに作る方法でした。

 

それをどうやったら

デザインをいじらず、きれいに改変するか、

しばらく考えておりましたら、

製作責任者が良い方法を考え付きました。

 

 

 

 

 

 

その方法でお直しした部分が、

上のお写真です。

とてもシンプルですが

間違いなく効果のある方法で、

デザイナーは小躍りしています。

「うん、これなら

ぎゅうぎゅう占めても大丈夫、

さすが製作責任者!」

 

 

 

 

 

 

毎回新しいものを作りますから、

時に想像以上のトラブルがあります。

 

そういうトラブルは主に、

自分ではもう実際に作らないけれども

いろいろな技法を組み合わせて

思いもかけない作り方を考え出す

デザイナーと、

 

何十年も製作に携わり、

手を動かすことでアクロバティックな製法を

ものともせず完了させる製作責任者とが

いることで、

ほとんどの問題は解決します。

 

お電話で

「この方がデザインも引き締まったし、

直していただいて良かったわ!」

ご心配おかけしました。

このたびもありがとうございました。

 

 

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