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貴方のオーダーのヒントになさってください。
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オールコードバンのトートバッグ 50701
覚えていらっしゃいますか?
今回ご紹介するのが、件の
オールコードバンのトートバッグ。
このようなお品を見たことある人は
いらっしゃるでしょうか?
私たちがお作りしたのは初めてで、
このたびの製作では
オールコードバン製作において
何が大変なのか、
多岐に渡って知ることになりました。
技術的なことが多いですから、
そのほとんどはここでは割愛します。
でもそこをクリアしたおかげで
出来上がったバッグを見て、全員が
「おお~っ!」と歓声を上げるほど
見事な鞄になりました。
素材の力は大きい!
中にたくさんのお荷物を
お入れになるため、
結構な厚みある鞄です。
中身が入っていませんと
テーパーがきつめにかかったように
見えると思いますが、
実際に中身を入れていただくと
ちょうど良いテーパーになります。
当店ではこのように、
その方の荷物量によって
テーパーのかけ具合なども変えます。
まさにパーソナルなひと品。
たまに手術用メガネのケースを
一番上にお入れになるということで
鞄の口フタの厚みもありますが、
ファスナーを外して
開けっ放しで持つこともできるよう、
内側のポケットを調整しています。
これは私たちには当たり前ですが、
見せていただく市販バッグの中には
違う仕上げのモノもよく見ます。
さて、このバッグの真骨頂と言える
もっとも難儀だったご依頼内容で、
みなさまにも見分けていただける所は
上のお写真でご覧ください。
まずは内側にお付けした仕切りです。
それだけならどうってことないですが
厚みの比率が、4:6です。
真ん中で仕切るわけではないことが、
大変なところです。
バランスが崩れますから。
そして仕切りにはクッションを入れ、
PCを入れられるようにしています。
もちろんカバンの底面にも。
4の方にはA4書類などを入れます。
名刺入れなどの小物は、
取り出しやすい位置に
キープできるよう、セットしました。
たくさんの荷物が入りますから、
底面も安定させています。
仕上げはデリケートな底鋲を
6つ打つことで、支えられるように。
底鋲の形はお選びいただいてます。
その大きさや形、
そしてバッグの大きさによって
付ける数や付け方を変えます。
出来上がった時
自然に見えるオーダー品には、
熟考に熟考を重ねた
さまざまな「選択」がなされて
ご注文者の手にお渡しされます。
「これは一生使います!」
と言ってくださったクライアント。
これをお持ちになる時の嬉しい、
誇らしいお気持ちを感じました。
このバッグにふさわしい持ち主は
これからもたくさんの人を助け、
すばらしいお仕事をなさるでしょう。
このたびは稀有なご注文を
ありがとうございました。
作る私たちもドキドキしましたし、
愉しむことができました。