実際のオーダー例
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貴方のオーダーのヒントになさってください。
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ルバルのためのショルダーバッグ 509N
今までにたくさんのご注文を
くださったクライアントから、
「ルバルの黒を使ったバッグを
作りたいです。ルバルはほんとに
手触りの良い革ですね!」
というご連絡をいただきました。
この方とは店頭で
一度もお目にかかっていませんが、
たくさんのメールを通じて
どんな方か、よく存じています。
今回のリクエストは
使用感良いルバルのブラックで
タテ型デコルテバッグのような
曲線をご希望いただきました。
当店顧客のみなさまは
メールのご説明が上手ですが、
この方は、より説明の難しい
感覚的なことを
お書きくださいます。
それで一層、なるほど、と
理解できるのですが、
毎回のご注文希望内容は難しく、
ハードルの高いものが
多いでしょうか。
それは、持ち歩くものが
ほぼ決まってらっしゃって、
その個々の品々に合わせた
内ポケットを、
それぞれの場に適したバッグに
お付けすることも関係しています。
今回は
持ち歩きたいサイズと
実際に必要なサイズ感とを
合わせづらいことが問題でした。
TPOに合わせて
ご注文いただいている経緯から、
この方の持ち物サイズはすべて
控えてあります。
この注文の仕方は、
以前書いた
お読みくださったとのことで、
嬉しいことです。
*本編を書いてなかった…
今度こそ書きます!
当店では
リピートの多いお客様には
特別ファイルをご用意しています。
これがまさに、
”フルオーダーメイド”の醍醐味の
ひとつと言えるでしょう。
それでは今日は、
製作する側からしてみると
”何”が難しいご希望になるかを
ご説明したいと思います。
ずばり、まずひとつ目として
”素材の革と
デザインとの相性”があります。
革の特徴は大きく分けてふたつ。
革の特徴の分け方には
いくつかの観点がありますが、
これからお話しするのは、
みがける革か、みがけない革か、
という観点からだけの見方です。
ステッチ糸が外から見える
”外縫い製品”は、
当店ヌメ革のように硬めの
タンニン鞣しの革に
向いています。
革がしっかりしていること、
みがける革であること、
が、必要条件です。
そして
ステッチ糸が外から見えない
”内縫い”は、当店ルバルのように
柔らかい革を使うことが必至です。
それは、裏側を出して縫ったあと、
最後に、くるっと
ひっくり返して完成させるからです。
柔らかくないと返すのは大変!
革に返しジワができることも
あります。
ということで、これに
使われる革は柔らかいですし、
ほとんどはみがけません。
今回のご注文品は
柔らかいルバルの革を使って、
外縫いで仕上げています。
柔らかい革をしっかりさせて作り、
みがき仕上げをする、というのは
先の説明とは
正反対の革の使い方です。
ここだけの秘密をお話ししますと、
当店ルバルと同じ革が
どこにもない理由はここにあり、
ルバルは
”柔らかいのに、みがける革”です。
ここはチートかもしれませんが
それでも、
型崩れしないように作するのは
やはり一筋縄ではいきません。
というわけで、形と革の相性は
しっかりあります。
しかし、それを何とかする方法も
あります。
とりあえずはご相談ください。
このたびも
ありがとうございました。
後から、「予想よりも入ります。」
というご感想もいただき、
容量を心配していましたから
安心しました。














