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おチビちゃんポロサスの名刺入れ 50911

おチビちゃんポロサスの名刺入れ 50911

2025/11/09

 

先日ご紹介した

おチビちゃんポロサス

名刺入れが出来上がりました。

 

11.5センチというヨコ幅の中に
ポロサス特有の脇の丸い斑柄を

しっかり入れることができました。

 

 

 

 

 

前回ご紹介時にお書きしたように

こんな小さな製品で、

斑柄の全景色を入れられることは

ほとんどありません。

 

同じ革はふたつとないという中で、

このような出会いは、まさに

一期一会の最たるもの。

 

もともとナイルをお薦めして

始まったこのオーダー製作ですが、

仕入れに行って

このきれいな子と出会い、

これは二度とないチャンス、と

ご依頼者に二種類のクロコを

お見せすることにしました。

ご覧いただきましたら、すぐさま

ご変更くださるほどの革です。

 

 

 

 

 

お若い男性からのご注文で、

「自分が欲しいと思う名刺入れを

探していたら、

5年もたってしまいました。

ですから、オーダーで

作る方が早いと思って。」

と、ご来店くださいました。

 

名刺入れのサイズにぴったりの

デリケートで上品なクロコは、

出来上がってみると

お若い男性にとても似合います。

 

クロコダイルと言えば

ご年配の男性が持つイメージが

いまだに濃くありますから、

こんな発見は、

このオーダー品を実際に見ないと

できないことでした。

 

 

 

 

 

お話を伺ってましたら、

「なるべく長く使いたいですから、

何かを買う時は

自分の欲しいものを

じっくり探します。ですから

見つけたら、長く使いますよ。」

というお考えの方です。

 

お若くても

モノのすばらしい使い手です。

 

なかなか買わない、

でも買ったら長く使う。

モノがあふれている中

妥協せずに探すことができるのは、

毎日気に入っているものを持てば

どれほどの充足感が得られるか、

ご存じだからだと思います。

 

 

 

 

 

お受け取り時にお持ちの鞄も

とても良いものでした。

デザインは必要から引き出され、

エレガントに仕上げられています。

それは、デザイナーが、もし

自分がこの仕事をしてなければ

そこの製品を使うだろう、という

ブランドの製品でした。

店頭で見て、理想通りだったので

即決したそうです。

こちらもまさに出会い、ですね。

 

 

 

 

 

今回は革が小さかったですから、

どのパーツまで取れるか

という微妙なところでした。

そこで内側は、とりあえず牛革で

とお話ししていましたが、

デザイナーは

「内側も、
デザイン的によいところまで

取れるだけ取りましょう!」

と予定よりも

クロコをふんだんに使いました。

 

 

 

 

 

その結果

カード入れ部分の一番下を

竹斑(しっぽの柄))にして、

うつくしいデザインの収まりに

出来上がりました。

 

お受け取り時、ご覧になるなり

「ほんとだ、脇の小さい柄が

ここに入ってますね!

あ、それに中もクロコだ。」

と気づいて

ニッコリしてくださいました。

見どころをわかってくださって

嬉しいです。

 

 

 

 

 

こんなに小さな

”完璧”ポロサスで、

つい見入ってしまうような

名刺入れをお作りできて、

こんなに嬉しいことはありません。

 

この若い方が、

この名刺入れを持って

10年、20年経った時、

いったいどんな風になっているか

想像しますと…

 

革製品とはまことに

そのような愉しみも

もたらしてくれるものだ、と

プレゼントにも使われる理由が

体感できるご注文でした。

 

このたびは

ありがとうございました。

 

 

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