革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2010.06.17

ipadケース、「mono」完成です。

いよいよ最終段階が終わり、「完成」というときのわくわく感は、ものづくりに携わっている人間に許された醍醐味のひとつではないでしょうか。

 

 

そうして、そっとiPadを手に取り、刀を鞘へ収めるような感覚があることを確かめながら、ケースへ収める。 ちょうどいい、きつさとゆとりの狭間。

 

 

iPadケースを作るに当たって難しいところは、まず、フラットな画面の4辺に、どうやって気持ちよく革を沿わすのか、という課題があること。

 

それから、底面の曲線部分からなる寸法差を、ケースの中でどのように解消させて行くか、ということも大きいでしょうか。

 

 

 

でも、ほんとうに肝心なことは、マシンの入れぐあいが、狭くもなく甘くもなく出来上がっていること、そして、ケースに収めるときの感触が、高級車のドアを閉めるときのようなイメージになること、だと思います。

 

 

いまは、安くてそこそこ良いものがある世の中。 でも、そこそこであれば、とくに欲しくはないほど、たくさんものがあふれています。

 

昔からの作り方をしたベア・スキン・レザーを、もっとも新しい世界の道具に着せて、どれだけ長くの時をその道具と一緒に過ごすか。 なにかひとつのものに対して、愛着を持って使うことの楽しさを感じていただけたら、嬉しいことです。

 

このケースが完成したので、いよいよもうひとつ、これこそが欲しいと思っている、ipadケースを作ります。 同時進行で進めていたのですが、いかに本体を気持ちよく収めることが難しいか・・・

 

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