革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2010.06.19

園芸用枝切りバサミ、のケース

 

「ゴルフの時にね、ちょっと切りたいな、と思うことがあるんです。」 「ええっ・・・」

 

お持ち込みいただいた園芸用のハサミ、それは素晴らしく美しいハサミでした。

 

 

美しくて実用的な道具の好きなお客さまに、どういう場面で「切りたいな」となるのかを伺い、納得しました。 ほんとにいろいろなお立場とシチュエーションがあるのだな、と思いつつ、そして、このハサミに似合いのケースにするには、どうしたら良いのか?と考えつつ。。。

 

ハサミの刃は、当然とっても切れるわけですから、その刃が当たっても、糸が切れない、またケース自体にも問題の無いものにしなくてはなりません。

 

そうすると、解決策として考えられるのは、糸で縫う部分だけを厚くして、手縫いする、という方法。そして、出来上がり品が、これです。

 

 

 

出っ張ったところがあるので、最小に出来る大きさに限りがあったり、とか手縫いの糸の太さ番手をどれにする、とかを決定して、やっときれいな出来上がりになります。

 

「ああ、きれいに出来たじゃない。」 このお客さまには、ソムリエナイフケース、バッグに次いで、このハサミケースを納品しました。 お客さまの笑顔を見るための作業は、こうして完成していきます。

 

ご自分のゴルフ場で、出来上がったばかりのケースからハサミを取り出し、にこにこした表情で枝先をカットしているお客さまの姿が、目に浮かびます。

 

 

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